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時代のキーワード:BALMUDA/JAL1111便/完全自動セルフレジ

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。


KEY WORD01

BALMUDA

>>価値の在りかは“モノ”から“体験”へ
>>“体験”ブランディングは業界を問わない最近のビジネストレンドは“モノ”を売ることから、
“体験”を売ることへ変化しているようだ。

そのなかでも、大きな変化を見せているのが家電業界。
『BALMUDA(バルミューダ)』という家電メーカーをご存知だろうか。
取り扱う家電商品は、見た目に無駄がなく、
テーマに沿った機能に特化している。

BALMUDAが注目を浴び始めたのは、
「BALMUDA The Toaster(トースター)」が大ヒットした昨年。
「最高に美味しいパンを食べる体験」の提供を目指し、
蒸気の力でふっくらトーストをつくる技術が評判となり、
10万台以上を売りあげた。

また、今年に入り、「BALMUDA The Gohan(炊飯器)」を発表。
「炊き立ての最高のご飯を食べてほしい」という
“モノ”ではなく、
感動的な“体験”を売り出すブランディングが好評を得ている。
これからの時代、“体験”ブランディングは、
業界を問わず、新たな価値を生むきっかけになるのだろう。


KEY WORD02

JAL1111便

>>愛犬と一緒に空の旅 >>ペットが中心のサービスが拡大空前のペットブームのなか、
「ペットは家族」という考えを持つ人も少なくない。
そうした人をターゲットに、企業が仕かけた
『JAL1111(ワンワンワンワン)便』のサービスが話題になっている。

これは、JAL(日本航空株式会社)とイオンペット株式会社が共同で
施策したもので、チャーターした飛行機に愛犬と一緒に搭乗して
旅行を楽しめるツアー。

通常は、飛行機出発の数十分前に、
所定の場所に愛犬を預ける必要があった。
しかしこのツアーは、航空機内はもちろん、
旅先での移動や宿泊施設でも、
飼い主が終始愛犬と一緒にいることができるのだ。

また、イオンペットの獣医師がツアーに同行しているため、
愛犬の健康面を心配する必要も軽減。

これからは、旅行業界のみならず、
他業界でも「ペット」を中心にした
サービスが拡大していくだろう。


KEY WORD03

完全自動セルフレジ

>>機械が袋づめをする >>コストや人間の負担を削減ITやICT、デジタルテクノロジーが進化する代わりに、
将来、機械化がすすむことでなくなる職業が増えるといわれている。
一方で、人員不足で苦労を強いられていくであろう職業もある。

24時間営業で利便性が高く、もはやインフラの一部
とも言えるコンビニエンスストアの店員だ。
今後、重篤化するであろう問題を解消するべく、
パナソニックとローソンが共同開発した
新型レジ『完全自動セルフレジ』の「レジロボ」が話題を呼んでいる。

「レジロボ」は、自動で精算と袋づめを行ってくれる新型レジ。
商品を専用カゴのバーコードにかざすことで認識され、
会計時には、レジのなかに一度格納されてビニール袋に入れられる仕組み。

現在は、ローソン本社に隣接する店舗でのみ試験導入されているが、
2018年度までに本格導入を目指しているという。
レジロボによって、人件費の削減や店員の負担軽減ができる見込みで、
精算の高速化にも繋がりそうだ。

今後どの業界でも、人間と機械の間で、
仕事の棲み分けがすすんでいくのかもしれない。

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