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時代のキーワード:プレミアムフライデー/ふるさと納税自販機/S-TRAIN

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。


KEY WORD01

プレミアムフライデー

>>15時退社で充実した週末を
>>すべての企業へ適応するのかひと昔前、世間のサラリーマンは毎週金曜日を「華金」などと称して、
週末の歓楽街をにぎわせたもの。
しかし景気の悪化とともに、現在は消費行動を自粛する人が増え続けているそうだ。

そうしたなか、今年2月24日の金曜日から、
月末の金曜は15時退社をして充実した生活に繋げる
『プレミアムフライデー』が実施された。

経済産業省などが中心となり推進し、
プレミアムフライデーのロゴマークを申請した企業を対象に、
各飲食・商業施設で専用の優待を受けることができる。

一方で、各方面から懸念の声も聞こえてくる。
15時退社の場合、時給雇用やシフト雇用の企業は対象から外れてしまうことだ。
参加企業が労働時間を短くしたことで、
関連、協力会社が業務の負担を負うことになることなどが考えられる。

プレミアムフライデーは毎月行われるそうで、
今後、世のなかにどのように受け入れられるのか注目だ。


KEY WORD02

ふるさと納税自販機

>>ふるさと納税の入り口が自動販売機に >>認知向上と身近さをアピール自分が選んだ地方自治体に、納税ができる
「ふるさと納税」が注目を集めている。
現在は、インターネットから専用サイトにアクセスして、
ふるさと納税を申請するやり方が一般的だそうだ。

しかし、これからはより身近で簡単にできるようになるかもしれない。
自動販売機でドリンクを買い、手軽にふるさと納税もできる
『ふるさと納税自販機』が、都内で初めて設置されたのだ。

この自動販売機では、全国各地のミネラルウォーターが購入できる。
購入したボトルのラベルに印刷されたQRコードを読み取ると、
産地のふるさと納税専用サイトにアクセスでき、
そこから簡単にふるさと納税の申請ができる仕組みになっている。

このサイトを運営しているトラストバンクは、
インターネットユーザー以外にもふるさと納税の認知を広め、
「実際にドリンクを買う」という体験を提供することが目的だという。
インターネットに拠点を置くビジネスが、
身体性を伴った体験を、ユーザーに提供し共感を得る事例は、
今後も増えてゆくだろう。


KEY WORD03

S-TRAIN

>>必ず座れる通勤電車 >>インバウンドにも一役買う日本の通勤ラッシュは異常だという。
ネットで公開された日本の電車内の超混雑具合は、
海外の人にカルチャーショックを与えるほど話題になっている。

そんななか、西武鉄道と東京メトロ、
東急電鉄、横浜高速鉄道は、通勤用座席指定列車を発表した。

西武の新型車両「40000系」を使用した新しい列車の名称は『S-TRAIN』。
平日は510円の追加料金で、所沢駅?豊洲駅間を、
土日は1,060円の追加料金で
西武秩父駅?元町・中華街駅間までを座ったまま利用できる。

西武鉄道は乗り入れの多い強みを活かし、
平日はラッシュ時でも座って移動したい通勤客、
土日・祝日は横浜や秩父への観光客をターゲットにする戦略に出た。

車内ではWi-Fiを導入し、電源コンセントやトイレも設置するなど、
快適に過ごすためのサービスが充実している。

京急電鉄や小田急電鉄など鉄道各社で座れる通勤電車の導入が続いている。
こうしたサービスの変化から、
生活者は、ひと昔前に求められた「はやく」「安く」といった考え方から
「少しの時間でも、いかに充実した時間の過ごし方をするのか」を求める
価値観に変わってきているのかもしれない。

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