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時代のキーワード:急ぎません。便/イベント民泊/#7119

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。


KEY WORD01

急ぎません。便

>>配送を1~3日で届くように設定
>>他業界への負担も考慮した施策昨今、共通した同じ内容の商品を
さまざまな通販サイトで手軽に買えるようになってきたことで、
各通販サイトごとに商品以外の付加価値をつけるしかなくなった。

当日配送や、ポイント還元などのサービスを設定する通販サイトが爆発的に増え、
その結果、配送業にしわ寄せがいったのである。

そんななか、ネットショップ運営を行う株式会社ロコンドが
注文日から1~3日の余裕を持たせた
配達形式『急ぎません。便』を採用し話題となっている。

この考えの根幹には
「ユーザーは配送業者に無理を強いてまで最速を求めていない」という
考察があり、制度を採用したそうだ。

実のところ、配送スパンをいままでの通常配送に
戻しただけという声も上がっているようだが、こうした他業界の都合も考えた
マーケティング戦略が広がっていくことを期待したい。


KEY WORD02

イベント民泊

>>地域全体で協力して集客をする >>限られた資源を有効活用するビジネス町おこしイベントをはじめとした地域創生イベントが活性化するなか、
観光客を受け入れる準備ができていない地域が多いのも事実。

そこで、地域でのイベントの開催期間中のみ周辺住民が空き部屋を宿泊客に提供する
『イベント民泊』が注目を浴びている。

これは、地方公共団体と住民がイベントの時期のみ協力して空き部屋を提供する、
イベント民泊。通常の発想だと、泊めて終わりなのだが、
この施策は民泊仲介以外の業種も参入し始めているため、
地域経済の活性化に役立っているという。

ひと昔前の「人を呼ぶには箱をつくる」発想ではなく、
いまあるモノを有効活用する考え方が今のビジネスに必要な考え方なのかもしれない。


KEY WORD03

#7119

>>新しいライフライン >>プロの見識で状況判断をしてくれる目の前で具合の悪い人を見かけた時、あなたならどうしますか?
総務省は、ケガや急病で救急車を呼ぶべきかどうか迷った時の
救急相談ダイヤルとして『#7119』の普及に力を入れている。

これは、救急車が本当に必要かどうかをプロの見識で判断してくれる
ライフラインの一つ。
これらの相談に医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者などの職員)が、
24時間年中無休で対応している。

社会的に高齢者社会の加速と、ライフライン活用に対するリテラシーの低下が
問題視されるなか、本当に必要な人に必要なサービスが
提供される社会になるために必要なことなのだろう。

咄嗟の判断が必要な場面で110、119と並んで頭に浮かぶ数字になることを願う。

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