湯築古城の掘割に佇む
おもてなしの湯宿
四国を代表する名湯、歴史と文学の香りを漂わせる松山・道後温泉。
かつて伊予国最大の豪族・河野氏の居城だった湯築城の掘割に佇む「うめ乃や」は、
俳人河東碧梧桐も愛した和の設えを愉しめる湯宿。街中とは思えない、静寂な空間が客人をもてなします。
道後温泉 湯築の杜 うめ乃や
萌黄色の土壁で囲まれた「うめ乃や」は、掘割の向こうの湯築の杜を臨む庭園を中心に、館内は客室わずかに8室。
主人こだわりの、和モダンの家具が客人を出迎えるラウンジとライブラリー、
それぞれ味わいの違う2箇所の湯処に加え、庭園を眺める大広間があります。
踏み入れた先に広がるこだわりの空間
館内は和の中にもモダンさを感じさせる建築家・武智和臣氏によってコーディネート。
アメリカを代表する家具デザイナー、ジョージナカシマのオーダーメイド家具が旅の疲れを癒してくれます。
また、お風呂上りにちょっと寛ぐ小さなライブラリーも「うめ乃や」らしさが溢れるこだわりの空間です。
和の空間で湯築の杜の借景を愉しむ
客室は、「日暮」「鶯」「同風庵」「侘助」「数奇屋」「羽衣」「都鳥」「星車」の全8室。
それぞれの客室が持つ赴きある和の空間で、
借景を見つめて心を落ち着かせます。
名湯道後の湯に浸かる贅沢な湯処
館内から外の庭園を通って入る「杜の湯」は、木々で囲まれ円形の岩風呂に行灯の灯りと外光のシルエットが幽玄さを醸し出します。
また、「花藻の湯」は檜の香りが漂う寛ぎの湯。
坪庭にそよぐ風が心地よく、無色透明のさらりとした湯は日本三古泉に数えられる名湯です。
伊予の四季を味覚で愛でる山海の幸
日も暮れる頃にいただくお食事。この日の料理は12品。先付のシャインマスカットの白和えに始まり、
造りは石鯛、かんぱち、するめ烏賊、吸い物は浜地鶏のつくね汁、締めは鯛めしに芋焚き。
一品一品丁寧に伊予の四季豊かな旬材を用いて見事に彩を加えた会席料理です。時間をかけて旬の幸を味わいます。
静けさに癒やされる朝餉の時間
朝食は庭園を臨む大広間でいただきます。仕度の間、草木の朝露が陽光にきらめく庭園に出てちょっと散策。
リフレッシュされた体の五感は朝食へ。真鰹の干物にジャコ天、高野豆腐の焚き合わせになめこと若布の味噌汁など、
もてなしの朝食を微笑みながらいただきます。
ご主人曰く
「心のふれあいを大切にする宿」
客人が心からのびのびと寛ぎ、過ごしていただけるよう、心のふれあいを大切にした空間作りをしていきたい、というご主人。
小さな宿だからこその温かいおもてなしを追求する姿勢は、
賑わう道後温泉の街中の、上質な大人の空間を持つ貴重な湯宿に現れていました。