滔々と注ぎ、そのまま溢れ流れゆく
贅沢な天然温泉

源泉掛け流しの温泉は、加温・加水・循環などが一切ない自然のままの状態で楽しめます。
大小の浴場の湯船には滔々と温泉が注がれ、そのまま溢れ流れています。
少し熱めに感じるお湯は無色透明で、肌ざわりが柔らかいアルカリ性単純泉。
手の込んだアーチ型の天井とモザイクタイルが特徴的な大浴場は、昭和初期からそのままの造りだそうです。
そして小浴場の窓からは爽快な湯桧曽川が目前に広がり、楽しめます。
肩まで浸かる深めの湯船で、体の芯までしっかりとあたたまりました。

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窓を開け放ち、湯桧曽川を渡る
清風を愉しむ「朝日の間」

本日宿泊するお部屋は、2階の角部屋で採光豊かな「朝日の間」。
和室10畳の一間に湯桧曽川の清流を眼下に望む広縁の設えです。
窓を開け放つと、お部屋に秋の薫りとともに瀬音が心地よく響いてきます。
しばらく、窓の縁側に腰かけ癒やしの時を過ごします。

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懐かしさとともにお膳にて山里料理に舌鼓

お料理は、夕食・朝食ともにお部屋にていただきます。
テーブルではなくお膳でいただく食事スタイルはどこか懐かしさを感じさせてくれます。
何段にも重ねられたお膳を仲居さんが手際よくお部屋に運び入れます。
3階建ての林屋旅館は、お料理をすべて階段で1階から運ぶため、昔からお膳が使われているそうです。
早速、山の幸のお料理、なめこおろしに茗荷の酢の物、すじことむきそばを添えた一品一品をお膳にていただきます。
酢醤油でいただくお造りは美しい鯉の刺身と地元名物のこんにゃく。臭みもまったくありません。
熱々焼きたての鮎の塩焼きに山菜と野菜の旨煮。
湯気を吹く舞茸と山菜の釜飯の香りがお部屋に漂い、食欲をさらにそそります。
お楽しみの鉄板は、柔らかく甘みのある上州牛を舞茸とともにお口に頬張ります。
サクサクの菊の天麩羅も旬を楽しむ美味な一品です。
すでにお腹は満たされつつありますが、出汁の染みた釜飯と鯉の味噌汁の相性が抜群ですべて完食しました。
最後のフルーツを添えた手づくりのチーズケーキもお客さまから大変好評だそうです。

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「よく来たね。」
女将の笑顔もまたこの宿の魅力

気さくに声をかけてくれる女将さんは御年90歳を超えているとのこと。
その姿からはとてもそうは見えないくらい若くてお元気。
「毎日、ここの温泉に入って、毎日、3階まで階段で上がったり下りたりしていればこのくらい元気になるの!」と笑顔。
女将の楽しい世間話が止まらず、若女将の林敦子さんも横で屈託なく笑っている。
俳人の与謝野晶子・鉄幹も投宿したほどの由緒ある宿ですが、リピーターの方が多いのも頷けます。
宿の玄関から私たちが見えなくなるまで、手を振って見送ってくれた姿が印象に残りました。
ぜひみなさまも一度お泊まりになってみては如何でしょうか。

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※料理は、仕入れ状況により毎日異なったメニューが提供されます。
掲載の料理はメニュー一例としてご参考にしてください。