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遺影写真ビジネス「アスカネット」の追求心に学ぶ
他社の追随を許さないブランディングの秘訣

他業種に学ぶ ビジネスコラム

コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、遺影写真ビジネスとフォトアルバムビジネスで注目を集めている「株式会社アスカネット」をご紹介します。

 

アスカネットの追求心に学ぶ

 

高みのビジネスドメイン

 


「そんなビジネス、
大手が参入してきたらダメになってしまうよ」

周りからそんなことを言われながら始めたという、株式会社アスカネットの遺影写真ビジネスとフォトアルバムビジネス。専門知識のない葬儀会社のスタッフがひと手間かけることで遺影づくりのオーダーに対応できるシステムをつくり上げたのだといいます。

また、オリジナルフォトアルバムビジネスでは、その印刷のレベルも製本のクオリティも最高峰を目指す。他社が高性能の印刷機を導入しても、負けることのないノウハウをどんどん追求しているのです。この追求心が、他の追随を許さないブランディングにも奏功しているといいます。

そんな話をアスカネットの福田社長から聞いていましたら、ふと弊社クオーターバックのことが頭に浮かびました。

弊社はいわゆる“普通”の広告関係の制作会社ではありません。ビジネスの基本は “プランニング”。
それもコンサル的プランニングに重点をおき、常にお客さまにとって最善のプランニングをするということをテーマにして、戦略ツールを提供しています。

お客さまにとって投資効果の高い企画を立て、それを企画書に落とし込みます。それをプレゼンテーションし、実制作に入るのです。ただ単にデザイン力や編集力、文章力を上げるだけではなく、そういった“的を射た”提案をすることによって、競合他社に負けないクリエイティブ業界のグレートカンパニーを目指しているのです。
だからこそ創業から31年。競合が多い中でもここまで続けられてきたのでしょう。

先に紹介した“アスカネット”も弊社もそこに共通点があります。他社の手が届かない領域にあえて行くこと。すなわち、自社のビジネスドメイン(領域)をより競合の少ない高い位置、すなわち“高み”に置くということです。より“高み”に持って行くことで、競合他社の追随を受けず、自分たちのビジネスモデルでイキイキと展開することができるということ。

 


これからの時代のビジネスを考えると、
“○○屋さん”とひとくくりにされるようなビジネスでは勝ち残っていくことは難しいでしょう。同じ業界の中で、他社と足の引っ張り合いをしていては始まりません。しっかりと今後を見据えて、覚悟の上で“高み”のビジネスドメインを目指すべきでしょう。

 

 

コンサルタント プロフィール

中島 セイジ なかじま せいじ

株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。

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