- ビジネスコラム
まなびラボ広尾のコワーキングに学ぶ
型にはまらない「空間の共有」で生まれる新たな効果
コンサルタント中島セイジの、これからが見えるビジネスコラム。
今回は、まなびラボ広尾についてご紹介します。
空間の共有で高まる行動力と発想力
最近注目されている働き方の1つに「コワーキング」があります。
これは、さまざまな分野で独立して働く人たちが同じ空間を「働く場所」として共有するというものです。
渋谷だけでも20軒以上ものコワーキングオフィスが存在しているといいます。(中には猫がいるネコワーキングオフィスなんてのもあるそうです)
そこで今回は、渋谷区にあるコワーキングスペース「まなびラボ広尾」をご紹介させていただきます。
「まなびラボ広尾」では、利用者が共有スペースを活用したり、またはセミナールームで成果を発表したりすることで、他の利用者と刺激し合う「まなび」を大切にしています。また、それをコワーキングならぬコラーニング(共有ラーニング)としているそうです。
中に入ると、大小いくつかのオフィススペースがあり、7~8人で使用できる会議室も2ヶ所。大きなコワーキングスペース、10コマくらいに分割されたレンタルオフィスもありました。
さらに、映像を撮ることができるスタジオも完備しています。これにより、webを通じてセミナーなどを配信することもできるそうです。
活用例としては、都心から離れた場所に本社がある人が都心でのビジネスの拠点として利用したり、起業家がビジネスの立ち上げの場所にしたりと利用者と目的はさまざまのようです。
このように、いまや大きなオフィスを構える必要はなく、ある程度のスペースと、連絡が取れたり作業を行える機材が揃っていれば、仕事は十分成立するといいます。
逆に、自社ビルをオフィスにしていることでフレキシブルな行動力や発想が出にくい原因になることもあるかもしれません。
これからは、それぞれ違うビジネスを展開する人達が空間の共有を通して刺激し合い、相乗効果を生み出す。そんなビジネスが広がっていくのでしょう。
コンサルタント プロフィール
中島 セイジ なかじま せいじ
株式会社クオーターバック代表取締役社長。見・投資(みとうし)コンサルタント。マーケティング及び広告 戦略を中心にプランニング活動を行い、コンサルタントとして数多くの企業を支援している。『非効率な会 社がうまくいく理由』(フォレスト出版)、『儲けないがいい』(アチーブメント出版)が好評発売中。