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時代のキーワード:日本ワイン/過剰品質/医療観光

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。


KEY WORD01

日本ワイン

>>日本だけでつくったワイン
>>世界のワイン市場に風穴を開ける?日本の食卓やレストランでも
出されることが多い“国産ワイン”だが、
その実態は外国産のぶどうを使用していることがほとんど。

一方で、ぶどうの生産からワインの醸造に至るまで、
すべての工程を日本国内で行ったワインのことを
『日本ワイン』と呼び、人気が高まっているという。

以前は、日本国内でのワイン用ぶどうの生産技術が
そこまで発達していなかったこともあり、
外国産に頼っていた側面がある。

だが、近年では気候が異なる日本で
ヨーロッパ系のぶどうを栽培する技術が向上し、
日本ワインの出荷量が増えているという。

高いクオリティーの日本ワインが輸出されることで、
日本ワインが世界のワイン市場に風穴を開ける躍進を期待したい。


KEY WORD02

過剰品質

>>高品質すぎる日本製品 >>日本ブランドの礎にも日本の製品やサービスは、
世界的に見ても消費者の予想を上回り、高品質といわれている。

このような、日本のモノづくりやサービスにおいて、
求められる以上の品質を備えていることを『過剰品質』と呼ぶ。

以前は、オプション機能の多すぎる家電製品などを指して言う言葉だった。
しかしながら、近年はメイドインジャパンの高品質を評価する理由にもなっており、
その意味や受け取り方が変わってきている。

一方、海外製品との価格競争に負けているとの指摘もあったという。
このように、過剰品質は企業の利益を圧迫することもあるものの、
メイドインジャパンのブランドを保つ礎にもなっており、
一概に切り捨てることは難しい。

つまり、バランスを考慮した品質づくりが大切なのではないだろうか。


KEY WORD03

医療観光

>>治療のために渡航 >>医療産業の発展にも交通手段の充実に伴い、海外に行くことが容易になった。
そうしたことがきっかけで、
臓器移植や美容整形のために海外へ渡航する人の増化を
しばしばニュースでも耳にする。
このように医療目的で他国を訪れることは『医療観光』と呼ばれている。

医療観光が人気の背景には、
渡航費を払ってでも、新興国で治療を受けるほうがコストが安く済むこと。
また、自国の法律で禁止され、
締め付けの弱い国で治療を受けるため、
高い費用を払ってでも高技術の治療を受診したいなどの理由がある。

現在は中国人や韓国人を中心に、日本の高品質な医療、
とりわけ人間ドックを目的とする人が多い。

医療観光では、アジアのなかでも遅れている日本だが、
顧客拡大により医療産業の発展が期待されており、
今後は積極的な受け入れ態勢が求められるだろう。

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