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時代のキーワード:湯~園地/木質バイオマス/リモノ

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。


KEY WORD01

湯~園地

>>別府市のPR動画
>>再生回数で実施を約束世界一の温泉湧出量を誇る大分県別府市が、
「温泉の町」をアピールするために「遊べる温泉都市構想」を発表した。
その第1弾として制作された「温泉」と「遊園地」を組み合わせた
動画がユニークだとして、インターネットで話題になっている。

この動画は『湯~園地』という架空の施設をイメージしたもので、
YouTubeで再生回数を100万回まで達成させた場合、
実際にこの施設を建設するという公約があった。

内容は、温泉まみれの遊園地をタオル1枚で遊ぶ人々が
描かれているシュールなものだが、「楽しそう」という意見が集まり、
公開してからわずか3日で100万回再生を突破したため、
公約通り計画をすすめる旨が発表された。
近年は魅力をアピールするだけではない観光PR動画が増えているが、
再生回数を公約に結びつけたインパクトがヒットの一因かもしれない。


KEY WORD02

木質バイオマス

>>木材由来の再生可能資源 >>持続可能なエネルギー地球温暖化対策などの観点から、化石燃料の代替になる
クリーンなエネルギーの実用化が急がれているなか、
『木質バイオマス』は、いまもっとも注目されている代替エネルギーのひとつだ。

これは木材由来の再生可能なエネルギー資源のことで、
具体的には間伐材や工場から出る端材、
家屋の解体材などを燃焼させて発生するエネルギーを利用する。
木材は燃焼時にCO2(二酸化炭素)が発生するが、
木が成長する時にこのCO2を吸収するため、
結果としてCO2排出量は総量でゼロになることが、
木質バイオマスが持続可能な再生エネルギーと呼ばれるゆえんだ。

国内の資源を有効活用してエネルギーをつくることができる、
木質バイオマスの今後一層の普及・実用化に期待したい。


KEY WORD03

リモノ

>>可愛いEVづくりを目指す >>着せ替え可能なEVを公開電気自動車(EV)が普及しつつあるなか、『リモノ』が2人乗りの超小型EVを公開した。
リモノとは、若者から年配者まで簡単に乗れる
カワイイEVづくりを目指すEVベンチャー企業だ。

今回リモノが発表したEVは、外装にテント用の布が使用されており、
大きさはシングルベッドよりやや大きい程度だが、
防光性や防水性、防炎性などを保ちつつ、ボディを着せ替えられることが最大の特徴だ。

最高速度は時速45kmなので誰でも安心して使いやすく、
同業であるテスラのEVがスピードやスタイリッシュさをウリにしたのに対し、
子どもがいる親世代や高齢者が気軽に乗れる方向を目指したリモノ。
いままでの視点とちがったコンセプト展開を図ったリモノの広がりに注目したい。

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