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宿研通信 10月号

匠が、とっておきの集客術を教えます 集客の匠に訊く

集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヵ月連続して“盛りつけの匠”が
「盛りつけが持つ集客力」についてお話しいたします。
今回のテーマは『お客様が喜ぶ盛りつけ』についてです。

お客様が喜ぶ盛りつけ

みなさま、こんにちは。“盛りつけの匠”もりたとしこです。
4回にわたり、「盛りつけが持つ集客力」についてお話ししています。
どうぞよろしくお願いいたします。

第2回は『お客様が喜ぶ盛りつけ』についてです。

料理のジャンルによる使い分け

盛りつけと一口にいっても、料理のジャンルは多岐にわたります。
そのなかでもメジャーな料理のジャンルは、和食・洋食・中華です。
盛りつけの基本は押さえつつ、どうしたら各ジャンルの料理を
より美味しそうに見せることができるのか、ポイントをお教えします。

① 和食
食器や盛りつけが豪華な懐石料理は別として、和食はテーブルが地味になってしまいがちです。
そんな時、竹ざるなどに同じくらいのサイズの小鉢をたくさん並べるのがおすすめです。
中身は漬物や佃煮など、ちょっとした一品でも大丈夫です。
鮭、卵、味噌汁、ごはんなど…シンプルな朝食であっても、特別感が出てテーブルが華やぎます。

また、和食の盛りつけで活躍するのが、青掻敷き(あおかいしき)です。
青掻敷きとは、料理を引き立てるために使われる植物の葉や花や実のこと。
これを使うと食材が新鮮に見え、料理の丁寧さを感じることができます。
使用する植物によっては、季節を感じることもできるためおすすめです。

② 洋食
洋食は、清潔感のある白のプレートでシンプルにまとめるとカッコよく盛りつけることができます。
白い食器を使うことで、有彩色が引き立つため、
ソースや色つきの塩を添えると料理が華やぐためよいでしょう。

③ 中華
高級感が出るので、デンファレのような紫の花を添えるとよいです。
中華料理は、麻婆豆腐やエビチリなど単色の料理が多いため、色味が少なくなってしまいがちです。
そのため、テーブルが華やかになるような、カラフルな盛りつけを心がけましょう。

いつもの器に+1の工夫を

どんな料理においても、お皿と料理の空間が大きければ大きいほど高価な印象になります。
テーブルのサイズにもよりますが、余白を楽しむことができるお皿をおすすめします。
しかし、1人用の重箱などは逆の発想です。
宝箱のように、小さな料理が品数多くぎゅっとつまっている料理は、
女性に喜ばれること間違いありません。
サプライズ感を与えるために、蓋つきの器や小鉢などもおすすめです。
期待感を味わうこともできますし、
蓋を開けて歓声が上がるような一品を提供することができます。

また、季節や和洋中を問わず、ガラスの器をいくつか取り入れると効果的です。
前回お話しした通り、平たんな盛りつけの場合は高さを出す必要があります。
背の高いガラス食器やグラスを使うと、
透明感がテーブルに奥行きを演出し、キラキラとした華やかな印象になります。
ガラスは洋食器のような印象が強いですが、
塗物の食器とも相性がよいため、和食にもおすすめです。

 

 
プロフィール
もりた としこ
盛りつけ師、フードスタイリスト。フリーランスでレシピ提案、料理本や商品パッケージのフードスタイリング、レストランのメニュー撮影、自宅や出張でのお料理教室や盛りつけレッスンを開催している。日々簡単でおしゃれに見える盛りつけを研究中。