- 集客の匠に訊く
集客の匠に訊く:“おもいやり”が話し方を変える
集客の匠に、お客さまを呼ぶポイントを訊くこのコーナー。
4ヶ月連続して“話し方の匠”が会話から生まれるおもてなしについてお話しいたします。
今回のテーマは
「“おもいやり”が話し方を変える」
についてです。
皆さまこんにちは、“話し方の匠”西任暁子です。
前回は、宿をアピールする際の方法をテーマに、
絵が浮かぶ話し方についてお話しました。
最後となる今回は「一流の話し方」についてです。
言葉は気持ちを伝える手段
いままで、様々なシーンで
お客さまとの話し方についてご紹介してきましたが、
お客さまをおもてなしする上で重要なのは、
“会話の技術”ではありません。
いくら言葉巧みに会話しても、
そこに「気持ち」が込められていなければ、
お客さまには薄っぺらい、
人間味が感じられない話だと思われてしまいます。
お客さまに対する気遣いや思いやりがあれば、
会話に気持ちや魂は自然と込められるのです。
変えるのは言葉ではなく自分
では、具体的に話し方を向上させるためにはどうすればいいか。
最も大切なことは「スタッフの人が自分たちの宿を知り尽くすこと」です。
自分が誰よりも宿のことを分かっていると、
宿の良さをお客さまにも伝えたい! という願いと誇りが、
自然と行動や言葉に表れます。
そして、そんなスタッフたちの様子は、
お客さまが感じる宿の雰囲気をより一層やすらぐ空間にするでしょう。
<まとめ>
話し方を変えるには、
「お客さまに素晴らしい時間を宿で過ごしていただきたい」
という気持ちが何よりも重要です。
その心は、無意識に発する言葉や
お客さまとの話し方にきちんと表れます。
一流の話し方とは、お客さまの宿での時間を、
不快なく過ごしていただくための言葉を使った心遣いなのです。
プロフィール
西任 暁子 にしと あきこ
U.B.U.株式会社 代表。スピーチコンサルタント。在学中に大阪FM802でDJとしてデビューし、生放送を中心にこれまで30以上の番組を手がける。「話し方」という視点で、話し手・聞き手両方の立場から「わかりやすく伝える方法」について探求を重ねてきた。現在は、スピーチコンサルタントとして、経営者やビジネスリーダーなどプロフェッショナルに向けて話し方を個別指導するほか、話し方の学校では学長を務めている。