鄙びた湯屋が山間に建ち並ぶなか、
湯煙舞う大露天を愉しむ湯宿「黒川荘」。
黒川温泉は四季を通じて山間の里山の風情と上質な温泉を楽しめます。
温泉人気ランキングでは常に上位に位置し、湯めぐりをする観光客で町中はいつもにぎわっています。
今回ご紹介する湯宿は、モダンな空間と大きな石造りの露天風呂が特徴的な「黒川荘」をご紹介いたします。
静寂な空間に温もりを感じさせる
和モダンな建物。
行き交う人でにぎわう温泉街からは少し外れ、沢山の木々に囲まれ静寂な敷地に佇む黒川荘。
館内は20の客室がある和モダンな母屋と4棟の独立した古民家の離れ、
2ヵ所の露天風呂と大浴場に3ヵ所の家族風呂、喫茶ラウンジの構成。
離れは大正浪漫を彷彿させる離れ専用ラウンジに離れ専用の露天風呂もあります。
贅沢の極み。
巨大岩石にゆらぐ碧乳色の源泉に浸かる。
古民家を移築した4棟の離れはそれぞれ趣があり露天風呂も併設しています。
今回宿泊した客室は「ゆらぎの棟」。
専用ラウンジから石畳を通って木段を上がると土塀の玄関がお出迎え。
なかは太い梁に支えられた土間と板敷きの囲炉裏の空間が広がっています。
露天風呂は巨大な岩石をくり抜いたもの。その大きさに圧倒されます。
絶景のびょうぶ岩を愛でながら
漂う湯煙を愉しむ大露天。
時間によって光の加減によって色が変化する2ヵ所の露天風呂。
どちらも広く黒川の野趣溢れる露天を楽しめ、時間によって男女入れ替わるため、どちらのお風呂も堪能できます。
その他に内湯、3ヵ所の家族風呂も楽しめます。
離れの宿泊には専用の貸切風呂「ちんちん地蔵湯」も用意されています。
小国の地産旬材を会席料理にておもてなし。
季節ごとに変わる黒川荘のおもてなし料理。
小国または県産の素材を中心に献立されています。
先付けは小国大根に柚子胡椒の味噌を添えたおでん。
季節の前菜は2月の節分に合わせた赤鬼の面が可愛らしく、椀物は牡蠣の深いコクが味わえる真丈仕立てのすまし汁です。
お造りは甘みのある熊本産の馬刺しに新鮮な魚介。
見た目も楽しめる山女の姿揚げは香ばしくサクサクと美味しくいただけました。
次のお料理は県内産の黒毛和牛に有名なテレビ料理番組でも取り上げられたことのある菊池産ブランド豚の「走る豚」のしゃぶしゃぶ。
自然のなかで飼育されたお肉はとても柔らかく、豚の旨味を楽しめました。
締めに蕎麦とデザートをいただいて完食です。
器も含めて色取り取りのお料理を美味しくいただくことができました。
黒川の山間の郷で上質な温泉と美食を味わうことができる湯宿でした。
みなさまも黒川にお越しの際はぜひ一度お泊まりになってみては如何でしょうか。