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宿研が行く:沖縄県 ザ・リッツ・カールトン沖縄

気になる宿屋レポート 宿研が行く

宿泊予約経営研究所所長の末吉秀典が注目の宿泊施設をご紹介するこのコーナー。
今月は、「ザ・リッツ・カールトン沖縄」さんの体験レポートをお届けします。



沖縄県 名護市 ザ・リッツ・カールトン沖縄

「“癒・食・泊”のすべてと心温まるおもてなし。」を掲げて、
ザ・リッツ・カールトンとして日本国内で初めてのリゾートホテルが開業したのは
昨年の2012年5月28日。

それまでエクセレントなリゾート施設として沖縄のホテルを牽引してきた
喜瀬別邸HOTEL&SPAが、ザ・リッツ・カールトンに生まれ変わるというニュースは、
宿屋業界でも大変話題になりました。

今回はザ・リッツ・カールトンの特徴でもあるおもてなしの心と最高レベルのサービス、
そして琉球文化を受け継ぐ「ザ・リッツ・カールトン沖縄」をご紹介させていただきます。

心温まるおもてなしでお迎えする
エントランスアプローチ。

心温まるおもてなしでお迎えする エントランスアプローチ。
琉球の陽光に
ザ・リッツ・カールトンのロゴがきらめきます。

琉球の陽光にザ・リッツ・カールトンのロゴがきらめきます。

 

スタッフ自身も
最高レベルのお客さま

ザ・リッツ・カールトンと言えば
世界各国共通の価値観や理念を共有するクレドという言葉が有名です。
その価値観は「お客様へ心のこもったおもてなしと快適さを提供することを
もっとも大切な使命」としています。

スタッフは常に価値観を表記されたクレドカードを携帯しているそうです。
クレドを実現するためにその他にもいくつかの行動指針などを定めており
ゴールドスタンダードと言われています。

その中でも私が注目しているのは、モットーと呼ばれている項目で、
「We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen.」
直訳すると「紳士・淑女をおもてなしする私たちも紳士・淑女である」。
つまり、お客さまに接するスタッフ自身も
最高レベルのお客さまでなければならないとスタッフに説いています。

ちなみに私たちの会社ではこれを「職業:旅人。」と定義して
社員証や名刺に表記しておりますが、未だ最高レベルの旅人を目指している途中です。
国内初のリゾートホテルであるザ・リッツ・カールトン沖縄も訪れる前から期待が高まります。

上質なおもてなしを演出する
最高レベルの施設

ザ・リッツ・カールトン沖縄は、名門ゴルフコースである喜瀬カントリークラブを携え、
名護湾を望む名護市喜瀬の高台に佇む全97室のラグジュアリーなリゾートホテルです。

車で那覇空港から沖縄自動車道で約75分。
海岸線から高台に向けアプローチロードを上がってくると
やがて琉球の首里城を思わせる赤瓦を連ねた建物が目の前に広がってきます。

車寄せのエントランスは、ザ・リッツ・カールトンの趣を感じさせる重厚なイメージ。
スタッフが笑顔で迎えて速やかにフロントに誘導してくれます。

ロビーラウンジは大きく開放されており、
琉球のそよ風がフロアーに注ぐ心地よい空間となっています。

水を湛えた開放的なテラスデッキの空間からは、
喜瀬のゴルフコースと先に広がる雄大な名護の海を一望できます。

名護湾から吹き抜ける風を感じられる
開放的なロビー。

名護湾から吹き抜ける風を感じられる開放的なロビー。
琉球の薫り漂う
スタイリッシュなフロント。

琉球の薫り漂うスタイリッシュなフロント。

 

アフタヌーティーやスイーツを楽しめる
ザ・ロビーラウンジ。

アフタヌーティーやスイーツを楽しめるザ・ロビーラウンジ。
名護湾を望む
ザ・ロビーラウンジのテラススペース。

名護湾を望むザ・ロビーラウンジのテラススペース。

 

7つのフロアーで構成される館内は、3つのゾーンに分かれており、
一つは7タイプ全97室のゲストルーム、一つは5つのレストラン&ラウンジ・バーの美食のゾーン、
一つはプール、フィットネス・スパ施設など癒しのゾーンに分かれています。

青く輝く空と赤瓦の建物が映える
水を湛えた中庭。

青く輝く空と赤瓦の建物が映える水を湛えた中庭。
喜瀬の高台から名護湾を一望する
アット・ザ・グスク・テラス。

喜瀬の高台から名護湾を一望するアット・ザ・グスク・テラス。夕暮れ時は遠く名護の町灯りに煌めく夕景をお楽しみいただけます。

 

琉球の夕暮れに幻想的な灯りが
上質な時間を演出する水の中庭。

琉球の夕暮れに幻想的な灯りが上質な時間を演出する水の中庭。
夕暮れ時は遠く名護の町灯りに煌めく
夕景をお楽しみいただけます。

夕暮れ時は遠く名護の町灯りに煌めく夕景をお楽しみいただけます。

 

館内は独立型のトリートメントルームの他に岩盤浴・サウナ、ネイルスタジオ、
屋内プール、フィットネスジム、スパカフェなどで構成されています。

森の中の木漏れ日をイメージさせる
スパの受付。

森の中の木漏れ日をイメージさせるスパの受付。
ラグジュアリーなカップル向け
トリートメントルーム。

ラグジュアリーなカップル向けトリートメントルーム。

 

最新トレーニングマシンが完備された
フィットネスジム。

最新トレーニングマシンが完備されたフィットネスジム。
通年を通して利用できる
プライベートな室内プール。

通年を通して利用できるプライベートな室内プール。

 

客室はテラスデッキとジャグジーバスを要した贅沢なスイートルームや、
ゆったりと寛げるプレミアデラックスなど全部で7タイプ。

メインの客室は、デラックスツインルームとなっています。
45平米の空間に名護の海と空を望むバスルームやテラスの構成。
ベッドは特別仕様のシーリー社製。

もちろん、アメニティはザ・リッツ・カールトンの期待を裏切らない品々。
特に英国王室御用達ラグジュアリーブランドのアスプレイのアメニティは、
男女問わず満足度も高まります。

客室のテーブルの上には総支配人からのご挨拶状と共に
心躍るスイーツが添えられています。
おもてなしを感じさせる瞬間です。

45平米のゆったりな
デラックスツインルーム。

45平米のゆったりなデラックスツインルーム。
リゾートゴルフコースと
青く輝く名護湾を望むテラス。

リゾートゴルフコースと青く輝く名護湾を望むテラス。

 

アスプレイを含む
ラグジュアリーなアメニティ。

アスプレイを含むラグジュアリーなアメニティ。
おもてなしを感じさせる
プチスイートとご挨拶状。

おもてなしを感じさせるプチスイートとご挨拶状。

 

開業にともない最も力を入れたと言われている
ザ・リッツ・カールトンスパby ESPA。
プライバシーを重視した上質なSPA施設が整っていました。

受付は森の木漏れ日を感じさせる木々の薫りと石材の落ち着きが調和を生む空間。

プログラムも充実しており女性はもちろん、カップルやマタニティ、
メンズのプログラムも用意されています。
ESPAのアロマに包まれて60分ほど至福のひとときを体験させていただきました。

目の前で繰り広げられる
素材とシェフが織りなす世界観

夕食はイタリアンのコースが楽しめるレストラン「ちゅらぬうじ」、
またはシェフの華麗な手捌きと語らいを楽しめる鉄板焼レストラン「喜瀬」。
いずれも沖縄の食材を存分に愉しませてくれます。

今回は鉄板焼のコース料理「迎恩」をいただくことに。
お相手は沖縄県下でも3本の指に数えられる人気鉄板焼シェフ田代さん。

シェフのおもてなしが愉しめる
鉄板焼レストラン「喜瀬」。

シェフのおもてなしが愉しめる鉄板焼レストラン「喜瀬」。
食材の解説をしながら
手際よく調理をこなす田代シェフ。

食材の解説をしながら手際よく調理をこなす田代シェフ。

 

軽く会話を交わしながらまずは前菜として、
野菜や島らっきょをシェフおすすめの沖縄産本部牛の肉で巻いて焼きあげた
お料理が平皿に添えられます。

続いて、活ロブスターのソテー。
これも新鮮な本部で水揚げされたロブスターを鉄板の上で軽快に調理していきます。
その姿を見ているだけで目が奪われ自然と食欲が刺激されていきます。

趣のある琉球の器に地の旬材が
次々と饗されていきます。

趣のある琉球の器に地の旬材が次々と饗されていきます。
本部で水揚げされたロブスターを
軽快に仕上げていきます。

本部で水揚げされたロブスターを軽快に仕上げていきます。

 

次に取り並べられた食材がカチョカバロ。
聴けば知る人ぞ知る希少な岡山は吉田牧場から取り寄せているとのこと。
ミルクの旨みが凝縮されたチーズが鉄板に熱せられトロリと溶け
バルサミコソースとの相性が絶品でした。

メインは本部牛のステーキ。フィレかサーロインを選択できます。
塩と胡椒のみで焼き上げられた柔らかなステーキは、
牛肉のほのかな甘みと力強い旨みが口の中で広がっていきます。

締めに釜で炊いたご飯をお好みでジューシーまたはガーリックライスにしていただきます。
沖縄産のマンゴープリンのデザートも入って9品のコース。
十分にシェフの技術と創造性を味わい、素材の持ち味を愉しめたお料理でした。

熱々とろけるミルクの旨みが絶品な
吉田牧場のカチョカバロチーズ。

熱々とろけるミルクの旨みが絶品な吉田牧場のカチョカバロチーズ。
柔らかく甘みのある本部牛のステーキを
周りから丁寧に焼き上げてます。

柔らかく甘みのある本部牛のステーキを周りから丁寧に焼き上げてます。

 

つけ合わせの地野菜は
島人参と青パパイヤを添えて。

つけ合わせの地野菜は島人参と青パパイヤを添えて。
琉球の地の食事が色々と揃っている
ブッフェスタイルの朝食。

琉球の地の食事が色々と揃っているブッフェスタイルの朝食。

 

洗練されたプライベートなリラックス空間、そして上質を巡り時間を過ごす。
心のこもったおもてなしと快適さを体感できる厳選されたリゾート。
全ての言葉が当てはまると言っても過言ではないホテルだと思います。
ぜひ、皆さまも滞在してみてはいかがでしょうか。

(文・写真:末吉 秀典)

今月の宿屋データ
宿屋沖縄県 名護市 ザ・リッツ・カールトン沖縄
所在地・連絡先
宿泊予約サイト

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