<ホテル・旅館におすすめのQRコード決済会社は?>各社サービスの比較&宿泊施設におススメの導入事例とは
2023. 02. 21
最終更新 2024. 06. 24
目次
この記事では、キャッシュレス決済のひとつである「QR・バーコード決済」の基礎知識から、宿泊施設が導入するメリット、決済サービス会社を選ぶポイント、活用事例などをご紹介します。
日本でも益々普及してきているキャッシュレス決済
中でも、スマホだけで完結する「QR・バーコード決済」はその利便性の高さから活用される機会が増えている人気の決済手段と言えます。
キャッシュレス化を進めなければと思うけど、クレジットカード端末は手数料が高く踏み切れなかったり、QR・バーコード決済は種類がたくさんあり過ぎてどの種類を選ぶのが正解なのか分からないなど、悩みは尽きませんよね。
今回は、キャッシュレス決済のひとつである「QR・バーコード決済」について、宿泊事業者にとってどのようなメリットがあるのか、おすすめの導入事例や各社の比較ポイントも併せてご紹介します。
QR・バーコード決済の基礎知識
QR/バーコード決済とは
QR・バーコード決済とは、スマートフォンでQRコードまたはバーコードを読み取って決済を行う方法のことを指します。現金やクレジットカードなどの従来の決済方法に比べて、手数料率が低く、決済作業がスムーズであることが特徴です。
また、スマートフォンなどの持ち運びがしやすいデバイスを利用するため、いつでもどこでも決済ができるという利便性もあります。
利用者の入金方法は、一般的に銀行口座やクレジットカード、現金でのチャージ式(オートチャージも含む)がメインですが、クレジットカードのように後払いに出来る決済会社もあります。
日本でもこの決済手段は年々普及しており、2023年4月からはQR・バーコード決済アプリで給与を受け取ることができる「デジタル給与」も解禁されることで、決済アプリの利用拡大に拍車がかかることでしょう。
消費者庁が発表したデータによると、利用頻度の高いキャッシュレス決済手段として、「QR・バーコード決済」を挙げる人の比率はこの2年ほどで34.4%から51.8%にまで増加、他のキャッシュレスに比べて成長率が高い傾向にあります。
比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段(複数回答)
(出所) 消費者庁「[参考・2月(確報)]店頭購入及びキャッシュレス決済に関する意識調査結果」(2022年3月16日)を元に宿研作成
宿泊施設がQR・バーコード決済を導入するメリット
業務効率化を図れる
まず、キャッシュレス化は業務効率を上げる上でとても有効です。
これは、宿泊業界が常日頃から抱える悩みの1つである「人手不足の対策」として活用できます。
経済産業省が発表した「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性(2022年9月28日)」によると、 キャッシュレス決済では、現金決済の場合と比較して、1件あたりのレジ会計業務に要する時間が約35%短縮できるという結果になりました。
さらに、現金管理やカード決済と比較して、売上等の情報管理が容易になります。
売上データを自動的に集計することもでき、確定申告などの決済処理が軽減されます。
導入コストを安く抑えることができる
キャッシュレス決済で代表的な「クレジットカード決済」の導入自体を踏み切れない施設様の多くが、決済手数料の高さにあると思います。
経済産業省がモデル事例として示した中小加盟店の手数料率をみても、欧州0.3~0.5%程度なのに対して日本では3.25%と、海外と比べても極めて高いことが明らかにになっています。
一方、QR・バーコード決済はというと、クレジットカードの手数料より比較的安価に設定されているケースが多い傾向にあります。(※サービス提供会社や一時的な無料キャンペーン等によって変動あり)
店舗にスマホやタブレットがあれば簡単に導入できるので、導入費は0円で済みます。
引用:経済産業省の「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」
【調査実施期間】2021年1月27日~2021年3月31日 全業種の事業者/1189社が回答
販売機会損失を防ぎ、利用単価も上がる
“キャッシュレス決済利用者の約4割強が、キャッシュレス決済非対応店舗の利用を避ける”というデータもあり(経済産業省)、キャッシュレス化が販売機会損失を防ぐ役割があることを伝えています。
さらに、「旅行」といった支払い単価が高くなる消費においては、大金を持ち歩きたがらない人も多く、いつでも使えて、デジタルで管理されるキャッシュレス決済のほうが、現金よりも消費してくれる額も増える傾向にあるそうです。
一部OTAでも、「QR決済がつかえる宿」の特集を組んでおり、この先、宿の選定理由の一つになり得ることが予想できます。
引用:じゃらん「QR決済できる宿特集」
https://www.jalan.net/theme/point_genchi/
※参画には一部条件がございます。詳細は直設じゃらんサポートデスクへお問合せ下さい
販売機会損失を防ぎ、利用単価も上がる
紙幣通貨を日本円に変更する必要がない「キャッシュレス」は、海外の方にとっても重要です。
世界では日本より圧倒的にキャッシュレス文化が根付いており、中でも韓国と中国のキャッシュレス文化は圧倒的です。韓国はキャッシュレスの中でも「クレジットカード大国」といわれていますが、「QR・バーコード決済」だけの項目で見ると中華圏は7割を超えます。
出典:経済産業省データ:キャッシュレス更なる普及促進に 向けた方向性を元に宿研が編集
ちなみに、JNTO(日本政府観光局)が発表によると、コロナ前といわれる2018年1年間で訪日した全人数に対して、隣国4か国(中国・韓国・台湾・香港)が70%以上を占めています。これら4隣国に的を絞ったQR・バーコード決済サービスを考えれば、ほぼ需要は満たせそうです。
参考:日本政府観光局(JNTO)ホームページ「訪日外客数・出国日本人数データ」
QR・バーコード決済サービスの賢い選び方
国内の主要QR・バーコード決済の種類と比較
Zホールディングスならびに傘下のLINEとヤフーの3社が2023年度中をめどに合併することが発表されたこともあり、2021年8月17日から、PayPay加盟店でLINE Payでの支払いサービスが可能になりました。さて、どの決済サービスが自施設に合っているのか?選ぶ際のポイントを比較表やデータを元に、確認していきましょう。
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自施設に合った決済サービスを見つけるポイント
日本でどのQR・バーコード決済が人気なのかは気になりますよね。
株式会社WDCの調査(2022/7/25実施)によると、代表的なQR・バーコード決済の中で利用率が一番高いのはPayPayで利用率74.67%、次いで「楽天Pay」が40%という結果でした。
引用:株式会社WDC キャッシュレス決済利用に関するアンケート調査
Point2:手数料率や入金サイクルでみる
さらに導入する上で気になることといえば「手数料」と「入金のタイミング」ですよね。
基本の決済手数料率が一番安いのは「PayPay」です。d払いはメルペイと一緒に申し込むと、決済手数料率が、無料になるキャンペーンも行っています。(※2023.02時点)
売上が翌月にまとめて入るキャッシュレスの入金サイクルは月々の収支のリズムが崩れてしまうケースもあるでしょう。入金が指定口座であれば無料のもの、月2回や、早期払込のリクエストが出来るもの等、各社違うのでそこもチェックポイントに置いてみてください。
Point3:連携決済サービスを見る
隣国4か国(中国・韓国・台湾・香港)からのお客様が多い施設様は、インバウンドの連携が魅力的かどうかを確認してみてください。
中国・香港・台湾のQR・バーコード決済なら「Alipay」「WeChatPay」
iResearchの調査データによると、2019年の時点で「Alipay」が53%、「WeChatPay」が38%と、この2つのサービスだけで中国の市場ほとんどを占めています。
参考:iResearch「2019年第2四半期中国第三者決済データ」
また、韓国のQR・バーコード決済の主力は、「Naver Pay」「KakaoPay」
Never Payが29%、Kakao Payが16%のシェアを持つと言われています。
「PayPay」は「Alipay」や「KakaoPay」と連携しています。
もし、中華圏のお客様が圧倒的に多い場合は、中国の「WeChatPay」とも連携できるauPayの導入も選択肢のひとつになりそうです。
※以前までLINE Payは「WeChatPay」と、「Never Pay」の連携が可能でしたが、PayPayとの共有QRコードになってからはサービス不可となりました。
普及率、連携サービス、手数料率、入金関係等トータルのパフォーマンスでみると
最初に導入しやすいQR・バーコード決済は「PayPay」に軍配があがりそうですね。
目的別の賢い契約方法とは
決済代行業者or直接契約??
導入したい決済サービスが見えてきたら、次に気になる事は「契約方法」ではないでしょうか。
決済代行業者を利用すれば1社と契約をするだけで、QR・バーコード決済だけでなく、クレジットカード・電子マネーなど複数の決済方法が導入可能になります。
また、楽天ユーザーに強い「楽天ペイ」では追加オプションでカードにも対応した現地用の端末導入が可能です。他にも一括で複数のキャッシュレス決済を代理してくれる会社は沢山あります。
もし、現時点でQR・バーコード決済のみ導入をしたい場合は、決済会社と直接契約を結ぶことをおすすめします。
直接契約であれば、専用端末の必要がないため、決済会社のアプリとタブレットやスマートフォンなどがあれば、利用を開始できます。また決済代行の仲介をはさまない分、手数料が割安になりやすいです。
※中には、Cloud Pay等、複数のQRコード決済サービスだけをまとめて代行してくれる決済サービスもございます。
QR・バーコード決済の導入事例
宿泊施設でQRコード決済を活用する場面は様々です。さいごに活用されている施設様の事例をご紹介します。
①チェックアウト時の清算
QR・バーコード決済を利用することで、宿泊施設のチェックアウトがスムーズに行われます。
フロントでの清算以外にも、込み合う時間帯は、事前に宿泊者に送ったQRコードを読み取ってもらい、宿泊費用の精算が完了することも可能です。
素泊まりのお客様で前払い清算が可能な場合も同様に活用可能で、受付での手続きの煩わしさを感じることなく、簡単にチェックアウトが完了します。
②ホテル内サービスでの利用
飲食店やお土産処、プールやジム、スパなどの設備が併設されている宿泊施設もあるでしょう。
最大のメリットは、宿泊者は館内を現金を持ち歩かずに済み、スマートフォンだけで購入ができるという点です。
「お風呂あがりに売店を通り、気になる商品があったけど財布が無かったから買えなかった」といった販売機会の損失を防ぐことが出来ます。
QRコード決済は普段の買い物や生活費として活用しているユーザーが多いので、こういった「身近なお買い物」にはうっての決済方法です。
スマホで簡単に支払うことができれば、客単価の上昇に繋がるかもしれません。
また、飲食店や売店では、非接触型の感染予防対策としても有効です。
③ルームサービスの注文
ルームサービスの注文をQRコード決済で行う施設も増えてきています。
料金は部屋付けされ会計時にまとめて精算されるので、宿泊者はチェックアウト時の追加注文の確認をする手間が省けます。
さいごに
宿泊施設がQR・バーコード決済を導入することで、業務効率、消費者ニーズへの対応、コスト削減など様々なメリットが得られます。
また、QR・バーコード決済は、クレジットカードの市場規模には及びませんが、クレジットカードより「今後も需要が拡大」する傾向があり、「導入」もしやすいキャッシュレスサービスです。
決済手数料・導入費、そもそもお客様からの要望が無かった等の理由からキャッシュレス化にブレーキがかかっている施設様も、これを機に是非検討してみてはいかがでしょうか。
【目次】
1. QR・バーコード決済の基礎知識
・ QR・バーコード決済とは
2.宿泊施設がQR・バーコード決済を導入するメリット
・業務効率化を図れる
・導入コストを安く抑えることが出来る
・販売機会損失を防ぎ、利用単価も上がる
・インバウンド対策になる
3.QR・バーコード決済サービスの賢い選び方
・国内の主要QR・バーコード決済の種類と比較
・自施設に合った決済サービスを見つけるポイント
4.目的別の賢い契約方法とは
5.宿泊施設での活用事例
6.まとめ
1. QR・バーコード決済の基礎知識
QR/バーコード決済とは
QR・バーコード決済とは、スマートフォンでQRコードまたはバーコードを読み取って決済を行う方法のことを指します。現金やクレジットカードなどの従来の決済方法に比べて、手数料率が低く、決済作業がスムーズであることが特徴です。
また、スマートフォンなどの持ち運びがしやすいデバイスを利用するため、いつでもどこでも決済ができるという利便性もあります。
利用者の入金方法は、一般的に銀行口座やクレジットカード、現金でのチャージ式(オートチャージも含む)がメインですが、クレジットカードのように後払いに出来る決済会社もあります。
日本でもこの決済手段は年々普及しており、2023年4月からはQR・バーコード決済アプリで給与を受け取ることができる「デジタル給与」も解禁されることで、決済アプリの利用拡大に拍車がかかることでしょう。
消費者庁が発表したデータによると、利用頻度の高いキャッシュレス決済手段として、「QR・バーコード決済」を挙げる人の比率はこの2年ほどで34.4%から51.8%にまで増加、他のキャッシュレスに比べて成長率が高い傾向にあります。
比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段(複数回答)
(出所) 消費者庁「[参考・2月(確報)]店頭購入及びキャッシュレス決済に関する意識調査結果」(2022年3月16日)を元に宿研作成
2. 宿泊施設がQR・バーコード決済を導入するメリット
1.業務効率化を図れる
まず、キャッシュレス化は業務効率を上げる上でとても有効です。
これは、宿泊業界が常日頃から抱える悩みの1つである「人手不足の対策」として活用できます。
経済産業省が発表した「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性(2022年9月28日)」によると、 キャッシュレス決済では、現金決済の場合と比較して、1件あたりのレジ会計業務に要する時間が約35%短縮できるという結果になりました。
さらに、現金管理やカード決済と比較して、売上等の情報管理が容易になります。
売上データを自動的に集計することもでき、確定申告などの決済処理が軽減されます。
2.導入コストを安く抑えることが出来る
キャッシュレス決済で代表的な「クレジットカード決済」の導入自体を踏み切れない施設様の多くが、決済手数料の高さにあると思います。
経済産業省がモデル事例として示した中小加盟店の手数料率をみても、欧州0.3~0.5%程度なのに対して日本では3.25%と、海外と比べても極めて高いことが明らかにになっています。
一方、QR・バーコード決済はというと、クレジットカードの手数料より比較的安価に設定されているケースが多い傾向にあります。(※サービス提供会社や一時的な無料キャンペーン等によって変動あり)
店舗にスマホやタブレットがあれば簡単に導入できるので、導入費は0円で済みます。
引用:経済産業省の「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」
【調査実施期間】2021年1月27日~2021年3月31日 全業種の事業者/1189社が回答
3.販売機会損失を防ぎ、利用単価も上がる
"キャッシュレス決済利用者の約4割強が、キャッシュレス決済非対応店舗の利用を避ける"というデータもあり(経済産業省)、キャッシュレス化が販売機会損失を防ぐ役割があることを伝えています。
さらに、「旅行」といった支払い単価が高くなる消費においては、大金を持ち歩きたがらない人も多く、いつでも使えて、デジタルで管理されるキャッシュレス決済のほうが、現金よりも消費してくれる額も増える傾向にあるそうです。
一部OTAでも、「QR決済がつかえる宿」の特集を組んでおり、この先、宿の選定理由の一つになり得ることが予想できます。
引用:じゃらん「QR決済できる宿特集」
https://www.jalan.net/theme/point_genchi/
※参画には一部条件がございます。詳細は直設じゃらんサポートデスクへお問合せ下さい
4.インバウンド対策になる
紙幣通貨を日本円に変更する必要がない「キャッシュレス」は、海外の方にとっても重要です。
世界では日本より圧倒的にキャッシュレス文化が根付いており、中でも韓国と中国のキャッシュレス文化は圧倒的です。韓国はキャッシュレスの中でも「クレジットカード大国」といわれていますが、「QR・バーコード決済」だけの項目で見ると中華圏は7割を超えます。
出典:経済産業省データ:キャッシュレス更なる普及促進に 向けた方向性を元に宿研が編集
ちなみに、JNTO(日本政府観光局)が発表によると、コロナ前といわれる2018年1年間で訪日した全人数に対して、隣国4か国(中国・韓国・台湾・香港)が70%以上を占めています。これら4隣国に的を絞ったQR・バーコード決済サービスを考えれば、ほぼ需要は満たせそうです。
参考:日本政府観光局(JNTO)ホームページ「訪日外客数・出国日本人数データ」
3. QR・バーコード決済サービスの賢い選び方
国内の主要QR・バーコード決済の種類と比較
Zホールディングスならびに傘下のLINEとヤフーの3社が2023年度中をめどに合併することが発表されたこともあり、2021年8月17日から、PayPay加盟店でLINE Payでの支払いサービスが可能になりました。さて、どの決済サービスが自施設に合っているのか?選ぶ際のポイントを比較表やデータを元に、確認していきましょう。
©宿研 画像をクリックすると別タブで拡大します
自施設に合った決済サービスを見つけるポイント
Point1:日本での市場で見る
日本でどのQR・バーコード決済が人気なのかは気になりますよね。
株式会社WDCの調査(2022/7/25実施)によると、代表的なQR・バーコード決済の中で利用率が一番高いのはPayPayで利用率74.67%、次いで「楽天Pay」が40%という結果でした。
引用:株式会社WDC キャッシュレス決済利用に関するアンケート調査
Point2:手数料率や入金サイクルでみる
さらに導入する上で気になることといえば「手数料」と「入金のタイミング」ですよね。
基本の決済手数料率が一番安いのは「PayPay」です。d払いはメルペイと一緒に申し込むと、決済手数料率が、無料になるキャンペーンも行っています。(※2023.02時点)
売上が翌月にまとめて入るキャッシュレスの入金サイクルは月々の収支のリズムが崩れてしまうケースもあるでしょう。入金が指定口座であれば無料のもの、月2回や、早期払込のリクエストが出来るもの等、各社違うのでそこもチェックポイントに置いてみてください。
Point3:連携決済サービスを見る
隣国4か国(中国・韓国・台湾・香港)からのお客様が多い施設様は、インバウンドの連携が魅力的かどうかを確認してみてください。
中国・香港・台湾のQR・バーコード決済なら「Alipay」「WeChatPay」
iResearchの調査データによると、2019年の時点で「Alipay」が53%、「WeChatPay」が38%と、この2つのサービスだけで中国の市場ほとんどを占めています。
参考:iResearch「2019年第2四半期中国第三者決済データ」
また、韓国のQR・バーコード決済の主力は、「Naver Pay」「KakaoPay」
Never Payが29%、Kakao Payが16%のシェアを持つと言われています。
「PayPay」は「Alipay」や「KakaoPay」と連携しています。
もし、中華圏のお客様が圧倒的に多い場合は、中国の「WeChatPay」とも連携できるauPayの導入も選択肢のひとつになりそうです。
※以前までLINE Payは「WeChatPay」と、「Never Pay」の連携が可能でしたが、PayPayとの共有QRコードになってからはサービス不可となりました。
普及率、連携サービス、手数料率、入金関係等トータルのパフォーマンスでみると
最初に導入しやすいQR・バーコード決済は「PayPay」に軍配があがりそうですね。
4.目的別の賢い契約方法とは
決済代行業者or直接契約??
導入したい決済サービスが見えてきたら、次に気になる事は「契約方法」ではないでしょうか。
決済代行業者を利用すれば1社と契約をするだけで、QR・バーコード決済だけでなく、クレジットカード・電子マネーなど複数の決済方法が導入可能になります。
また、楽天ユーザーに強い「楽天ペイ」では追加オプションでカードにも対応した現地用の端末導入が可能です。他にも一括で複数のキャッシュレス決済を代理してくれる会社は沢山あります。
もし、現時点でQR・バーコード決済のみ導入をしたい場合は、決済会社と直接契約を結ぶことをおすすめします。
直接契約であれば、専用端末の必要がないため、決済会社のアプリとタブレットやスマートフォンなどがあれば、利用を開始できます。また決済代行の仲介をはさまない分、手数料が割安になりやすいです。
※中には、Cloud Pay等、複数のQRコード決済サービスだけをまとめて代行してくれる決済サービスもございます。
5. QR・バーコード決済の導入事例
宿泊施設でQRコード決済を活用する場面は様々です。さいごに活用されている施設様の事例をご紹介します。
①チェックアウト時の清算
QR・バーコード決済を利用することで、宿泊施設のチェックアウトがスムーズに行われます。
フロントでの清算以外にも、込み合う時間帯は、事前に宿泊者に送ったQRコードを読み取ってもらい、宿泊費用の精算が完了することも可能です。
素泊まりのお客様で前払い清算が可能な場合も同様に活用可能で、受付での手続きの煩わしさを感じることなく、簡単にチェックアウトが完了します。
②ホテル内サービスでの利用
飲食店やお土産処、プールやジム、スパなどの設備が併設されている宿泊施設もあるでしょう。
最大のメリットは、宿泊者は館内を現金を持ち歩かずに済み、スマートフォンだけで購入ができるという点です。
「お風呂あがりに売店を通り、気になる商品があったけど財布が無かったから買えなかった」といった販売機会の損失を防ぐことが出来ます。
QRコード決済は普段の買い物や生活費として活用しているユーザーが多いので、こういった「身近なお買い物」にはうっての決済方法です。
スマホで簡単に支払うことができれば、客単価の上昇に繋がるかもしれません。
また、飲食店や売店では、非接触型の感染予防対策としても有効です。
③ルームサービスの注文
ルームサービスの注文をQRコード決済で行う施設も増えてきています。
料金は部屋付けされ会計時にまとめて精算されるので、宿泊者はチェックアウト時の追加注文の確認をする手間が省けます。
6.最後に
宿泊施設がQR・バーコード決済を導入することで、業務効率、消費者ニーズへの対応、コスト削減など様々なメリットが得られます。
また、QR・バーコード決済は、クレジットカードの市場規模には及びませんが、クレジットカードより「今後も需要が拡大」する傾向があり、「導入」もしやすいキャッシュレスサービスです。
決済手数料・導入費、そもそもお客様からの要望が無かった等の理由からキャッシュレス化にブレーキがかかっている施設様も、これを機に是非検討してみてはいかがでしょうか。
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