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<宿泊施設向け>プロカメラマンが監修!宿泊施設のWEB集客に役立つスマホ撮影の基本~料理編~

<宿泊施設向け>プロが監修!WEB集客に役立つスマホ撮影の基本~料理編~

この記事では、WEB集客に欠かせない「写真」の中でも、旅行者が最も重視する「料理写真」について、お手持ちのスマホで誰でも簡単に撮影するためのヒントをご紹介します

 

WEB集客における掲載写真の重要性は、宿泊業界の皆様もよくご存じかと思います。

本来であれば、プロのカメラマンに全てを頼みたいところですが、SNSの重要性も増す中、写真の撮影が必要となるシーンが増え、ご自身で撮影される方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、宿専門のプロカメラマン監修の下、スマホ撮影のコツや見逃しやすい基本のテクニックをご紹介していきます。

 

目次

1.料理を撮影する基本的な流れ
2.ここだけは絶対に押さえて!撮影レベルを上げる必須POINT
 2-1.料理撮影と相性が良い場所ってどこ?
 2-2.料理撮影はどんな光で撮るのが正解?
 2-3.写真に映りこむ自分の影はどうやったら無くなる?
 2-4.撮影する時に気を付けること5つ
 2-5.写真選びのコツ
3.料理撮影で使える+αのテクニックやアイテム
4.さいごに

 


 

 

 

料理撮影をする基本的な流れ


まず、料理撮影をおこなっていく上で簡単に流れを把握しておきます。
流れは下記の通りとってもシンプルです。

料理を撮影する簡単な流れ

この【STEP1】~【STEP5】の各工程で、今からお伝えする大切なポイントを押さえながら撮影すれば、いつもの写真よりも、レベルが上がること間違いなしです。
では早速、その肝心な「ポイント」についてご紹介していきましょう。

 

 

ここだけは絶対に押さえて!撮影レベルを上げる必須POINT

 

 

料理撮影にピッタリの撮影場所ってどこ?


撮影場所の選定で、一番重要視してもらいたいのは、「出来るだけ明るいところ」を選ぶことです。

中でも食事の撮影で一番適しているのは「自然光」。
つまり、理想的な場所は自然光が入る窓際です。

もし自然光が難しい場合は「白色LED」の下を探してみてください。

また、実際にどこの上に置くかも、写真の背景や余白に関わってくるので重要です。
関係のない備品が移りこむ作業台や厨房のステンレス台で撮ることは極力控えましょう。

 

 

料理撮影はどんな光で撮るのが正解?


先ほど、食事の撮影で一番最適な場所は「自然光」が入る窓際とお伝えしましたが、

この「光」の違いで見え方が結構変わります。


上図を見ると、「明るい場所」と言っても自然光や白色LEDのほうが綺麗に撮れていると感じませんか?
暖色系の灯は赤味が強くなったり、蛍光灯は青や緑がかった色になったりするので、本来の料理の色が伝わりづらくなります。

ただ、居酒屋や古民家といった “温かみ” “親しみやすさ” 等の雰囲気を演出したいときは敢えて暖色系の灯りの下で撮影することもあるので一概には言えませんが、「自然な発色の料理写真」を目指すのであれば極力避けましょう。

特に知らずによくやってしまうNGなことが2色以上の光が混ざった状態で撮影することです。
最近のスマートフォンはホワイトバランスという機能がとても賢くなっています。これは「どんな光の下でも色を正しく写そうとする機能」で基本的にオート調整してくれます。

※自分で設定もできまるこの機能は、複数の異なる色の光があった場合では混乱してしまうので、
もし撮影する場所に2種類以上の色の光があれば(例:暖色白熱灯と白色LEDが点いている等)どちらかの光で撮るか決めて、片方を消してみてください。

 

 

フレームに映りこむ自分の影はどうすれば無くなる?


このステップで、本来であれば「構図を決める」作業をすべきなのですが、構図の話はとても長くなってしまうので別の機会にご紹介します。今回はもっともっと初歩的な部分。

撮るものを置いてカメラを構えたときにフレーム内に余計な備品が映りこんでいないか。
自分の影が映りこんでいないか。等を確認してください。

 

もし、自分の影が映りこむ場合は、自分やカメラの後ろから光が照らされないように立ち位置を変えましょう。
もちろんそれに合わせて料理を正面に回すのも忘れずに。

 

写真に映りこむ自分の影はどうすれば無くなる?
©株式会社宿研

 


立ち位置やカメラの位置を変えられない場合は、白い紙を影の近くに置き、メインの光を反射させて影を薄くする方法もあります。

 

 

撮影するときに意識すべきことって何?


いよいよ撮影!となったとき、意識すると良いことを5つご紹介します。

【1】料理の向きを確認する
まず、料理には正しい「向き」があります。
シェフに確認するなどして、撮影前に必ず向きを把握しましょう。
(料理は並びや撮影に適した構図のルールもありますが、今回は単品撮影のお話なのでまた別の機会に)

【2】様々な角度で複数撮る
宿泊施設の場合は様々なWEB媒体で写真を使われると思うので、必ず「横」と「縦」で撮ることをおススメします。

▼例
・宿泊予約サイト(OTA)/ 公式ホームページ ⇒ 横撮り
・SNS ⇒ 縦撮り

 

正面から撮ったあとに、少し右や少し左に動いて撮ったり、高いところ、低いところから撮ったりと様々な角度・距離を意識して、いろんなパターンで何枚も撮りましょう。

真上から撮ったオシャレな写真もよくSNSで見ますよね。
この手法は
立体的に料理が盛り付けされている場合は高さを表現しにくくなりがちです。
自分の影が写ってしまうことも多いので、ご注意ください。

 

迫力のある写真を撮りたい場合は、アップ写真を撮るのがベストです。
その場合は、スマホのズーム機能を使うかスマホを料理に近づけて撮影しましょう。

※ただし、ズーム機能ばかりに頼ると画質が荒れてぶれやすくなり、ズームを使わず近づきすぎると、ピントが合いにくくなったり歪んだりしますのでご注意ください。

 

【3】ピントを合わせる
撮影ボタンを押す前に必ず対象(今回ならりんご)の料理部分をタップします。
黄色い枠がでてきたらピントが合っている状態です。
このピントを合わせた状態で撮影ボタンを押して下さい。

スマホピントの合わし方

 

【4】フラッシュ機能は使わない
スマホに搭載されているフラッシュ機能は基本的に使う必要はありません。

フラッシュをたくと、光の向きが順光になることにより、平面的な写りになってしまい美味しそうに見えません。
また光が一部分にしか当たらないので、それ以外の箇所が暗くなってしまいます。
必ずOFFにして、フラッシュの必要が無いぐらい明るいところで撮影しましょう。


【5】フィルター加工は撮影した後で使う

宿泊予約サイト(OTA)や公式HPではなく、SNSで発信する為の写真であれば、加工アプリを使っても問題はありません。
SNSは統一された「世界観」を重視する場所なので、そのための加工も手段の一つです。
ただOTAやHPでも使えるように、「撮影後に加工する」流れが好ましいでしょう。

 

 

撮った写真の中からどうやって1枚を選んでいるの?


沢山撮った写真のうち、どれが一番「ユーザーに響く」のか、よく分からないですよね。
撮影のポイントでお伝えした通り、真上からの撮影だと絵画のように表現できたり、横からの撮影だとダイナミックに表現できたりしますが、実際のカメラマンは目的や用途によってどの写真が適切かを選びます。
ですが、今回はそんな専門知識がなくても、適切な写真を選定できる一番いい方法をお伝えしましょう。

それは、いろんな角度や距離から撮った写真を他の誰かに見てもらい、その中から「良い」と思った1枚を教えてもらうこと。
料理写真は自分以外の人に「美味しそう」と思ってもらう必要があるので、同僚や知人などから客観的な視点を仰いでみてください。それだけ?と思うかもしれませんが、その視点がとても大切なのです。

 

さて、以上のポイントを押さえて、スタッフが撮影したビフォーアフターがこちらです。
カメラの知識ゼロのスタッフでも、意識するだけでこれだけ違いが出ました!
撮影日は曇りでしたが、窓から入る自然光だけで、これくらい明るく撮影することができます。

カメラの知識ゼロのスタッフでも、ポイントを意識するだけでこれだけ違いが出る!

 

 

料理撮影で使える+αのテクニック&アイテム


さらに撮影のレベルを上げるちょっとしたアイテムやテクニックはあるのでしょうか?
プロでなくとも活用できる身近なアイテムや、真似しやすい演出をご紹介します。

【アイテム】
・布やランチョンマット・DIYで使うリメイクシートを敷いて背景を変え、料理の雰囲気を作る
・白い画用紙を使って映りこむ影を薄くしたり明るさを増す

・花や植物を添えて季節感やオーガニックな雰囲気を出す
水が入った霧吹きや氷を使って鮮度やみずみずしさを表現する

【テクニック】
・アツアツの状態で湯気が出ているところを撮影(シズル感を表現)
・ソースやたれ、ドレッシングなどの液体は撮影する直前にかける。
・お肉などは切った断面を載せる
・スプーンを使って中身を見せる
・上質・重厚感・高級感を出したい場合は背景を黒にする

 

 

さいごに


ちなみに、プロのカメラマンが同じ写真を同じ条件で撮るとどうなるか?気になりますよね。
実際にいくつかのアイテムやテクニックを使って、りんごを撮影してもらったので参考に見てください。

メインとなるりんごばかり意識して撮っているスタッフと違って、カメラマンはメインの料理はもちろん、その周りに写るもの・余白とのバランスを常に意識して撮影しています。

さらに、下に黒い布や板を引いて、霧吹きで水をかけて・・・小さな演出で、こんなに印象が変わるのですね。

 

ちなみに、プロカメラマンが一眼レフで撮るとこうなります。
同じリンゴ、同じご飯とは思えません・・・・。

最近はスマートフォンのカメラ機能がどんどん充実しており、一眼レフ等のカメラに引けをとらない写真が撮れるようになりました。
スマホカメラの基本的な機能を知り、撮る環境を整え、演出の工夫を少しするだけでも、お写真のレベルはグッと上がります。

是非明日から実践して集客に活かしてみてください。

 

 

 

~宿研のカメラマンが選ばれる理由~

 

1.目的に合わせた最適な撮影計画
目指すことや、課題解決に向けて必要で最適な撮影を行うために、全国5,000件の実績を持つ集客コンサルタントと連携し、施設様の目的に合った撮影計画を立てていきます。

 

2.宿泊施設専門カメラマン
旅館やホテルの撮影を専門としているため、業界知識や経験値が圧倒的に豊富です。

お客様が予約検討時に気にする細かなポイントもちゃんと押さえて撮影します。

 

3.加工・編集込みの料金形態
撮影計画・撮影・編集・納品は勿論、OTAのキャプション作成・サイト登録やギャラリーの整理までワンストップで行うので、施設様は面倒な作業ゼロ!

 

4.著作権は譲渡
撮影した写真・動画の著作権は施設さまに譲渡します。
写真は加工済みのものを、動画は編集済みのものを納品いたしますので、自社ホームページや予約サイト、雑誌、パンフレットなど自由にご利用いただけます。

 

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ご契約施設様は写真を送っていただければ、各予約サイトへの登録作業を無料で行っております。
撮影に関するご相談やお問合せは無料です。お気軽にご連絡くださいね。

 

 

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<記事監修>

藏内 梢 / 三橋 司

株式会社宿研フォトチームに在籍している宿泊施設専門のカメラマン。年間約500施設以上のホテル・旅館の撮影に従事。写真・動画・ドローン撮影を駆使して宿の魅力を最大限引き出す撮影を得意としている。

 

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