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<EV充電インフラ> ホテル・旅館への導入が進む!設置するメリットや導入方法、活用できる補助金とは
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<EV充電インフラ> ホテル・旅館への導入が進む!設置するメリットや導入方法、活用できる補助金とは

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2023. 10. 03

最終更新 2024. 06. 18

目次



    近年、
    電気自動車(EV)がますます一般的になり、これに応じて宿泊施設も新たな需要に対応しようと自施設の駐車場にEV充電器を設置する動きが広まっています。しかし、EV充電に関する知識や適切な充電器の選択、導入に伴う費用について不明確な点があるため、多くの宿泊施設が充電器の導入を断念したり、先延ばしにしている現状があるのではないでしょうか。

    本記事では、ホテル・旅館にEV充電器を設置するメリット、導入方法、さらには活用できる補助金についてご紹介します。EV充電器の導入に関心をお持ちの方は、ぜひご一読ください。

     

     

     

    ホテル・旅館 に電気自動車(EV)の充電器は必要?


    電気自動車(EV)の充電器を設置することは、近隣のホテルや旅館との優位性を高め、新たなゲスト層を引き寄せるために重要なポイントと言えます。現在、政府は「2035年までに自動車の新車販売を100%電気自動車とする」方針を掲げており、これはEV充電器の需要が着実に拡大していく兆候を示しています。
    EVの充電方法や現在、EV充電器の需要が高まっている背景について、解説します。

     

    EV車の販売台数は増加傾向にある


    外部充電で走行できるEV車(PHEVも含む)の販売台数は増加傾向にあり、現在も急速に普及しています。2022年の販売台数が69,364台だったのに対して、2023年上半期の販売台数は73,827台です。2023年の上期のみで前年の販売台数を超えるスピードで供給されています。

    また、2022年の自動車販売台数占めるEV車の販売台数の割合は約3.1%だったのに対して、2023年上半期までの割合は約.3.6%と電気自動車の需要は高まっています。このように、電気で走る自動車が増えれば、動力源の電気を供給する充電器の需要も高まるのが必然です。

     

    電気自動車の種類と特徴

    参考:エネチェンジ https://ev-charge.enechange.jp/articles/009/

     

     

    ホテル・旅館にEV充電器があれば目的地充電が可能

     
    宿泊施設にEV充電器があれば、利用者は滞在中にEVに充電できます。EV充電はシーンによって充電方法が異なり、充電のパターンは3つです。

     

    1. 基礎充電:出発に備えて、車を使わない時間にする充電。
    2. 経路充電:サービスエリアやパーキングエリアなどで移動途中に不足分を補充する充電。
    3. 目的地充電:宿泊先や商業施設などに滞在しながら、到着までに使用した電気を充電する。

     

    宿泊施設のEV充電器は、目的地充電の役割を果たします。宿泊施設にEV充電器があればEVユーザーは宿泊施設で充電できるため、帰宅する道中でバッテリー残量や充電場所の心配がいりません。滞在中の不安が軽減され、顧客の満足度アップに繋がります。

     

    各企業がホテル・旅館のEV充電インフラ整備を強化 

    アウディジャパンは、EV充電スタンドの需要拡大を見据えて宿泊施設のEV充電インフラの強化をサポートすると、2023年5月に発表しています。全国旅行連合組合に加入している宿泊施設にアウディ純正のEV充電器2基を無償で設置する計画を進めており、目的地充電のインフラ整備促進をサポートが目的です。

    また、2022年に楽天グループ株式会社とENECHANGE株式会社がパートナーシップ契約を締結しています。楽天トラベルに参画している宿泊施設を対象としたEV(電気自動車)充電器の設置拡大に向けた取り組みをすすめています。
    (引用:https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2022/1108_01.html

     

     

    ホテル・旅館に電気自動車(EV)の充電器を設置するメリット


    宿泊施設にEVの充電器を導入するメリットを3つ紹介
    します。
    一見、宿泊施設のユーザーへのサービスと思われがちですが、企業のイメージアップや地域社会への貢献など、EV充電器の設置がもたらす効果は多岐にわたります。
    EV充電器の設置はマーケティングの効果もあるため、EV充電器を導入する検討材料にしてください。

     

    1.他の宿泊施設と差別化し新規顧客層を集客


    EV充電器を設置することは、競争市場での差別化を図り、新たなEVユーザーの顧客層を集客するための重要な要素と言えます。

    具体的な例として、東京郊外に位置する箱根の宿泊施設では、EV充電器の導入率が約10%に達しています。一方、伊豆の宿泊施設では約4%ほどにとどまっています。(※booking.comより割合を計算)
    このように、EV充電器の導入率がまだ低い地域では、EV充電器を設置することで差別化が容易に実現できることは明らかです。

    また、長距離を移動して宿泊施設に訪れるEVユーザーにとっては、宿泊施設を選ぶ際に、EV充電器の有無が大きな条件となることもあります。

    将来的にはEV充電器の導入率は増加すると予想されますが、早期にEV充電器を導入することで、他施設との差別化を図り、新たな顧客の獲得につなげるチャンスに繋がります。立地やエリアによってはEV充電器の設置は、宿泊施設の競争力を向上させる上での投資とも言えます。

     

    2.利便性の高さが顧客の満足度アップに繋がる


    EV充電器を設置することは、EVユーザーの宿泊客にとって大きなメリットとなり、顧客満足度向上の鍵となります。EV車の航続可能距離は新品のバッテリーをフル充電した場合で、およそ200~600kmです。ガソリン車のなかには1,500kmほど可能な車種もあるため、それに比べるとどうしても短くなります。そして、充電に数時間もの時間が必要となります。EV車での旅行は、長距離になればなるほど「残量」が不安要素となり得ます。宿泊施設にEV充電器があれば、チェックイン後に外出する必要なく、夜間に効率よく充電を行い、翌朝に安心して出発できるようになります。
    このように、充電スポットを探す手間が省けることで、宿泊客は利便性の高さを実感し、快適な滞在を楽しむことができます。

     

    3.SDGsの取り組みとして地域社会へ貢献


    EV車充電スポットの設置は、宿泊施設にとってSDGsに基づく行動の一部であり、持続可能な旅行の推進や環境保護に貢献します。そしてこれらは、地域コミュニティとの連携を促進します。

    宿泊客によるEV充電器の稼働は落ち着く時間帯に観光客が使用できるように利用ガイドを整備すれば、EVユーザーが訪問しやすい地域環境づくりに貢献することができます。
    ※駐車スペースに対して課金をする場合には、時間帯ごとに予約できる駐車場サービスを導入する方法があります

    地元の活性化に貢献することで、宿泊施設としての信頼性を高め、ローカルコミュニティからの支持を獲得するだけでなく、SDGsの取り組みに先駆的な宿泊施設としてイメージアップにもつながります。

     

     

    ホテル・旅館に電気自動車(EV)の充電器を導入する方法


    次に、宿泊施設でEV充電器の導入を検討する際、のEV充電器の設置基準や導入にかかる費用を解説します。


    ホテル・旅館でのEV充電器の設置基準

    EV充電器の設置基準はないため、各宿泊施設や法人ごとに導入を検討できます。

    しかし、EV充電器は、従来の宿泊施設の運営と比較すると大きな電力量を必要とします。電力会社との契約内容によっては、契約の変更が必要な場合もあります。また、高電圧で充電するEV充電器を導入する場合、変圧器の設置が必要です。EV充電器を設置する際にはEVユーザーが安全に使用できる環境を整備しなければいけません。まずはEV充電器のメーカーに自施設の状況を伝えて、相談するのがおすすめです。


    EV充電器の導入にかかる費用は?導入補助金制度もあり 

    EV充電器には、数万円で設置できるものから数千万円かかるものまであります。金額の幅は、充電器の種類の違いによるもので、宿泊施設に設置するものは、数万円~数十万円の価格帯が比較的多いです。

    また、国がEV充電器の設置を促進する施設の一つが、宿泊施設です。そのため、EV充電器の購入金額と設置工事費に対して、政府が定めた上限額もしくは費用の1/2以下の金額を補助金としてもらえる、導入補助金制度があります購入金額と設置工事費の上限額は以下の通りです。

     


    令和5年度分の申請の受付は終了しましたが、来年度も補助金制度を踏襲する可能性は高いです。令和6年度も今年度と同時期から導入補助金制度を始めるとなれば、3月から申請の受付をスタートすると思われます。納品までに数カ月かかる充電器もあるため、来年度にEV充電器の導入をしたい宿泊施設では、令和5年10月ごろからEV充電器の導入検討を本格的に始めるのが最適といえます。

     

     

    ホテル・旅館に設置する電気自動車(EV)の充電器の選び方


    宿泊施設に設置するEV充電器の選び方を紹介します。EV充電器を選ぶ際のポイントは、全部で4つです。

    ・充電器の種類
    ・充電方法
    ・料金の払い方
    ・カスタマーサポートがあるのか

    宿泊施設の業務に支障を出さないためにも、チェックポイントを押さえてEV充電器を選ぶようにしましょう。


    おすすめは普通充電器

    EV充電器には2種類のタイプがあります。

     

    1. 普通充電器:低出力で充電するため、充電完了までには数時間を要する。
    2. 急速充電器:高出力で30分~1時間ほどで充電をする。短時間で充電できるが、バッテリーに負荷がかかる。

     

    宿泊施設では、普通充電器の設置がおすすめです。宿泊施設の利用者は、チェックインからチェックアウトまでの時間を使って充電すると予想されます。少なくとも数時間程度、充電できる場合は普通充電器を設置するとよいでしょう。

    また、急速充電器の年間維持・保守費が100万円以上かかるのに対して、普通充電器であれば年間維持費を数十万円程度に抑えられます。宿泊施設では、普通充電器の導入が無難といえます。

     


    EV充電スタンドかコンセントタイプか


    宿泊施設など目的地充電のために設置するEV充電器には、スタンドタイプの充電器とコンセントタイプがあります。2020年頃までは、EV充電スタンドが主流でしたが、近年ではコンセントタイプのEV充電器も普及しています。

    一般的に多くの人が使いやすいのは、コンセントタイプです。全国旅行連合組合でも、コンセントタイプのEV充電器の導入を推奨しています。

     


    料金の支払い方法


    EV充電器を導入する際には、料金の支払方法もチェックするべきポイントです。2020年以降に普及しているコンセントタイプのEV充電器はQRコードやアプリ決済が多いです。

    宿泊施設にEV充電器の決済方法を問い合わせる可能性が考えられます。事前に予約サイトや自社HPでアプリのインストール方法や決済方法を掲載したり、支払方法に関する資料を配布できるように準備しておく必要があります

     


    カスタマーサポートがあるか


    料金の支払い方法と同様に、EV充電器の使用方法を宿泊施設の従業員に質問する利用者が発生する可能性も考えられます。EV充電器の使用方法の問い合わせ先として、顧客に紹介できるカスタマーサポートがある充電器の導入がおすすめです。

    カスタマーサポートがあれば、EV充電器の使用方法やトラブルに関する問い合わせはカスタマーサポートに集約でき、宿泊施設の従業員は本来の仕事に集中できます。

     

     

    電気自動車(EV)充電スタンドのあるホテル・旅館 

     
    EV充電スタンドのある宿泊施設の実例を紹介します。国の補助金があるとはいえ、EV充電器の設置をする際、「本当に需要があるのか」と悩む方は多いはずです。EV充電器を導入したきっかけや導入後の課題点も解説するので、自施設でEV充電器を導入する際の参考にしてください。

     


    ルートインホテルズ  

     

    電気自動車用充電スタンド設置ホテル一覧
    https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/index_e-station.html


    ルートインホテルズでは、エコ推進プロジェクトの一環として全国のホテルでEV充電器の導入を進めています。国がEV充電器の整備に乗り出した2014年頃からEV充電器の設置を進めており、EV充電器の導入数は、全国438ホテル中207ホテルに及び、導入率は47%です。

    全国のホテルで最もEV充電器の導入を進めている法人で、ビジネスホテルを利用したいEVユーザーに対して他のホテルと差別化を図れている実例です。

     

    箱根仙石原プリンスホテル 

     

    電気自動車 充電スタンド紹介ページ
    https://www.princehotels.co.jp/hakone-sengokuhara/ev_enechange_02/


    箱根仙石原プリンスホテルは、自施設の駐車場に2基のEV充電器を導入しました。オーナーご自身が、数年後を見据えたときにEVユーザーが増えると予想し、充電器がないと逆の意味で他施設との差別化となる事態を危惧して、設置を進めたエピソードがあります。

    また、箱根は首都圏からの観光客が多いため、箱根に着く頃にはEVの充電残量がほとんどなくなっている場合も多いです。土地柄やホテルユーザーの属性を考慮した際に、EV充電器の設置が、顧客にとって利便性が高いと考えられる点に着目して設置を進めた事例です。

     


    草津温泉宿 永田屋 

     

    【プレスリリース】月額費用不要で充電できる「エネチェンジEVチャージ」を導入
    http://www.eidaya.com/archives/764/

     

    草津温泉宿 永田屋は、草津温泉でEV充電器を導入している旅館です。EV充電器設置前には、EVユーザーから充電できる場所を聞かれた際に近隣の道の駅を案内しなければならなかった状況をきっかけに、自施設でEV充電器の導入を検討しました。

    しかし、EV充電器の設置場所へ顧客をスムーズに誘導できないのが課題点となっています。草津温泉宿 永田屋では、導入後のサポートも対応可能なEV充電器のメーカーを選択しているため、メーカーのサポートを受けながら課題を改善できます。

     

     

    さいごに

     

    EV充電器が自施設にあれば、EVユーザーのニーズに応えられ、リピートに繋がる可能性は高まります。また、自施設にメリットがあるだけでなく、大きな視点でみれば「EV充電器の設置がある観光地」として認知され、交流人口アップなど地域社会への貢献にも繋がります。
    普段からよくEV充電の場所を聞かれる今後SDGsの取り組みをさらに進めたい駐車場が広く持て余している車利用が多くなるゴルフ場が併設されている...等が当てはまる施設は、EV充電の投資を前向きに検討してもいいのかもしれません。

     

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