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グランピング経営で生き残るには?選ばれる施設になる為の必須条件と集客戦略を解説
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グランピング経営で生き残るには?選ばれる施設になる為の必須条件と集客戦略を解説

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2023. 12. 21

最終更新 2024. 10. 22

グランピング経営で生き残るには?選ばれる施設になる為の必須条件と集客戦略を解説のキービジュアル

目次

    ペットビジネスとともに急成長しているのが、グランピングビジネスです。
    2020年から2023年までの3年間で、グランピング施設は約6倍に増え、今も成長が続いています。グランピングは、販売価格が比較的高単価であり、導入費は比較的抑えられるため売上高・利益共に伸びやすく、投資商材として注目を集めています。

    一方で、年々提供される設備や体験が平均化し、「グランピングだから」が消費者の選択する理由になりにくくなっており、グランピング施設でも独自性が必要になっています。

    本記事では、グランピング施設が直面する集客の課題と、選ばれるグランピング施設となるための必須条件や集客術に焦点を当てて解説していきます。

    グランピング市場の実態と動向

    グランピング市場の実態

    先述の通り、近年グランピング施設の数は急増しており、特に2022年から2023年のわずか1年間で約200軒の施設が新たに開業されています。

    この増加の背景には、2つの要因があります。1つめは、新型コロナウイルスの影響により、アウトドア活動への関心が高まったことが挙げられます。今までキャンプ等をしたことがなかった層にとって、手軽にアウトドア体験が出来るグランピングは丁度いいアウトドア体験として一気に認知が広がりました。
    2つめは、企業が事業再構築補助金を活用して、自己資金を最小限に抑えつつグランピング施設を開業する動きが活発化したことです。

     

    グランピング市場のこれから

    多くの企業が市場に参入している今、グランピングさえ作れば売れるという時代が終わりつつあります。
    株式会社ダイブが発表した「2019年〜2023年のグランピング市場状況データ」をみると、グランピング施設専門のWEBメディア『GLAMPICKS』の2023年1〜7月までのサイトPV数は942万PV(昨対比95.9%)と停滞しています。急激な成長を遂げたグランピング市場ですが、現在の市場状況としては一時的な停滞トレンドに移行したことがうかがえます。

     

     

    引用:株式会社ダイブグランピング施設専門のWEBメディア『GLAMPICKS』サイト全体PV数推移

     

    今後は、市場が飽和する可能性を考慮して、施設運営者は利用者がグランピングに求めるニーズと欲求をしっかりと汲み取りつつも、新たな価値を提供し独自性の向上に焦点を当てる必要があります。

    グランピングの利用者像とは

    グランピングの利用者属性は多岐にわたり、さまざまな背景や目的でこの形態の宿泊体験を選択する人がいます。その中でも特徴的なものを3つご紹介します。

     

    ①リゾート感覚で自然に触れたい人

    都市圏で忙しい生活を送っている人々が、ストレスや疲れを癒すために週末や休暇をグランピングで過ごすことがあります。都会の喧騒を離れ、自然の中でリラックスしたいと考える人々がこれに該当します。

    また、事業者側も都市圏から車で2~3時間のアクセスで、生活圏から離れた自然環境が魅力的なエリアにグランピング施設を開業している傾向があることから、身近な自然派リゾートを求めている人をターゲットにしていることが分かります。

     

     

    ②アウトドア初心者

    敷地内のアクティビティや居住設備が多様で、滞在するだけで様々な体験が出来る為、アウトドア初心者やアウトドア活動をより快適に楽しみたいと考える人達にとっても人気があります。特に家族連れやグループでの利用が多い傾向にあり、平均利用人数は2人~4人といわれています。

    閑散日となりやすい平日も、未就学児を持つママ友グループや大学生等のグループには一定数需要があります。

     

    ③特別な記念日を祝う人

    グランピングは特別な日を祝うための選択肢としても人気があります。グループでの誕生日会や愛犬の誕生日祝い、夫婦の結婚記念日など、特別なイベントをより印象的なものにするために利用されます。

    選ばれるグランピング施設になる為の条件

    満足度の高いグランピング施設の共通ポイントは?

    お客様の中には、観光やお土産購入などの行動をメインとせずに、グランピング施設に直接訪れ、同様に真っすぐに帰る人が一定数います。これから考えると、彼らは実際にグランピング施設に泊まること自体が目的であると考えられます。では、余暇を過ごす先として「選ばれるグランピング施設」となるためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
    また、宿泊客は「グランピング」という体験に一体何を求めているのでしょうか?このような視点を入れつつ注目すべきポイントを探ってみます。

    ポイント1:アウトドア体験の「醍醐味」は奪わない

    グランピングは「優雅なキャンプ」です。なので、キャンプというアウトドア感は残しておく必要があります。アウトドア体験としてキャンプと一線をかす最大のポイントはやはり料理です。グランピングの場合「美味しい料理を食べた」や「アウトドアを体験したい」というニーズに「でも、手軽にやりたい」という隠れたニーズも不随します。

    BBQプランの料理をベースに展開されるサービスや、コース料理を提供するサービスなど、演出や地産の食材を味わえる等の工夫がされている施設が多く見受けられます。
    そんな中、キャンプアドバイザーと一緒に、火を起こす前の焚火用の薪割り体験が出来たり、火起こしの体験ができたり、コース料理の最後の焼く作業、盛り付けをあえてお客様にして貰う等、食事が出来上がる迄の過程を一つの体験コンテンツとしている施設も見受けられます。
    アウトドアでの食事の醍醐味は料理を作る過程にあると捉え、アウトドアにおいての準備や面倒な部分はスタッフがフォローして「キャンプの醍醐味」はしっかりと体験ができるようにすることで、より強くアウトドアにしかできない体験を印象に残すことが出来ます。また、料理だけではなく建物としてもアウトドア感を残すために、自然を遮断するのではなく、自然との連続性を意識し「自然の気配」を残しておく必要があります。

    グランピング施設の独自化のためには、キャンプ、コテージでもなく、自社のグランピングでしかできない『憧れのアウトドア体験とは』をヒントに独自価値を考えてみてはいかがでしょうか。

     

    ポイント2:アウトドアだけどプライベート感は重要

    アウトドアとはいえ、プライベート空間が狭すぎるのは、癒しやリフレッシュとは言い難い状況になります。都会の喧騒を離れて、ストレス発散をしに来ているのにストレスをつくる原因にもなるでしょう。共用部分がある場合は、他のお客さんがいたとしても目線が合うことは少ないよう工夫をすることが大切です。
    もしも、眺望に恵まれていない場合は、アウトドアの体験コンテンツを充実させたり、夜のイルミネーション・野外シアター・屋外暖炉・空を見あげることが出来る椅子やハンモック等を置く等、視線を上や中に向けて世界観を作っていく工夫が必要になります。

     

    ポイント3:思わずカメラに収めたくなる視覚的演出

    グランピングでは、「アウトドアなのにオシャレ」という感動や「アウトドアをしている」という非日常の実感が得られると満足感に繋がります。その為にも視覚的要素が非常に重要になります。グランピングテント内のインテリアや共用スペースの滞在空間の演出は、快適さと同時に視覚的な印象もより重視すべきと言えます。
    日が落ちてきてからのライティングや、イルミネーション、屋外暖炉の演出等、ターゲットとするユーザーがどんなことに感動して写真をとっているのか、SNSなどの投稿でスクリーニングをして調査をすると見えてきます。
    また、視覚的演出として、敷地に足を踏み入れた時のファーストビューにこだわることもポイントのひとつです。例えば、敷地に入ってのファーストビューに焚火や屋外暖炉が目に入る位置にあると「グランピングに来たな!」と非日常に足を踏み入れたことへの実感が湧き、日常生活との切り離しが効果的に行われます。

     

    ポイント4:アウトドアとはいえ、グランピングには“清潔感”が必要

    グランピング施設ではプール・サウナ等の施設が併設したり、焚火・BBQ等のアウトドアコンテンツが庭で楽しめることが多いです。
    そんな中、泊まる部屋と外部でのコンテンツが物理的に近いこともあり、普通のホテルよりも汚れやすく、清掃や維持が大変なのもまた事実です。
    ただ、中高級ホテルとあまり変わらない価格設定の為、お客様は「グランピングだから汚くても仕方ない」とはなりにくいでしょう。

    グランピングはキャンプ中・上級者よりも、キャンプ未経験で普段はホテルや旅館によく宿泊している人が楽しむことが多いので、清潔感やアメニティへの評価はシビアになりがちです。清潔感はクチコミに大きく作用するのでアウトドア施設だからこそ清掃は徹底しておきたいポイントだと言えます。

    グランピング施設タイプ別の攻め筋とは

    併設型グランピングの場合

    既存の宿泊施設の一角にグランピング施設を導入する場合、集客力を向上させるためには、既存施設の魅力とグランピングの付加価値を密接に結びつけたサービス提供が不可欠です。グランピングを集客ツールとして位置づけつつ、収益は既存の施設でも回収出来るような戦略が求められます。ホテル事業者にとっては、グランピング施設が相乗効果を生むケースが多いと言えます。

    誘致しにくかった客層(新たなターゲット)に響くコンテンツを

    既存の宿泊施設に併設する場合、今まで誘致しにくかったターゲット層を狙ったコンテンツで価値を作り出す方法があります。

    例えば、リピーターさんへの影響や、オペレーションの兼ね合いで「ペットの受け入れ」対応が出来なかった場合、新設したグランピング施設では「ペットOK」という価値をつけて売り出すケースはよく見受けられます。

    既存施設の館内サービスを自由に利用できるようにする

    スパ・温泉・レストラン・レジャー施設等が既存施設内にある場合は、グランピング利用者も自由に使えることを前面にアピールします。アウトドアの懸念点である悪天候等でも安心であること、広いお風呂にゆっくりつかれる事、アウトドア夕食を楽しめて朝はホテルバイキングを楽しめる事等を積極的にPRしましょう。

     

    単独型のグランピングの場合

    新たな事業として、単独型のグランピング施設へ新規参入した場合は、「非日常な体験コンテンツ」自然・アクティビティ・食・等が如何に独自性があって魅力的なものかが重要になります。実際、グランピング施設における農業体験や釣り体験など、「食」と「体験」の複合コンテンツは、男女・年齢問わず人気であり、集客面での成功事例として多々見られます。

    地域の事業者と共同で体験コンテンツを用意

    人気のグランピング施設は、その地域オリジナルの食材を取り扱うことに積極的であることが多いです。(例:BBQのメインであるステーキはじめ、海の近くであれば魚介類、地元農家と連携した農産品、朝食には現地に行かないと手に入らない乳製品を取り扱うなど)

    無人化運営でプライベートを確保・人件費も削減

    スマートロックを導入し、QRコードで自動でチェックインできる仕組みを構築して無人化運営で行っている施設も増えています。

    グランピングで平日の集客力を上げる為の3つのヒント

    インバウンド対策は中華圏や日本再訪者を狙う

    外国人が日本に訪れる際は、平均で4泊〜5泊することが一般的なので、自ずと平日利用が増えます。更に訪日外国人の旅行傾向として、日本に来たことがあるリピーターには、地方でのアウトドア体験を選びやすいという傾向もあります。

    特に台湾や香港、中国等の中華圏は、日本への旅行客としてリピーター化しやすい国ですが、グランピングと相性が良い理由は他にもあります。

    2022年に、中国のインスタグラム「Red」は、Redアプリユーザー(※)の投稿におけるビックデータに基づいて解析し、日常生活に関するトレンドをまとめて中国の若者層が注目していることをレポートとしてリリースしました。
    ※2022年3月時点、Redアプリのアクティブユーザー数は約2億、そのうち72%は1990~1999年間に生まれています。

    そのトップ10に、「山系生活」という都市部から離れたアウトドア風のライフスタイルを指すキーワードが入っています。このことから日本同様にアウトドアに関心が高い若者が増えており、2年前からニーズがあることが分かります。

     

    都市部に近い立地のグランピング施設は「日帰り」や「団体利用」の選択肢を

    グランピングのファミリー利用が圧倒的に多い理由として、気軽に非日常を体験できる事、子供連れでもハードルが低い事が挙げられます。首都圏に近い場所にある場合は、未就学の子供を持つママ友グループもターゲットになり得ます。

    ターゲットを平日に休みが取れる生活スタイルの人たち、日帰りで気軽に来れる居住圏の人たち、もしくは閑散期だからこそ出来る過ごし方をニーズに感じる人たちに絞り(会社のイベントや仲良し家族グループなど)それぞれに響くPRやアプローチの方法を考えていくと良いでしょう。

    平日に利用するという「価値」をより明確に

    週末には味わえない体験(特別感)に価値を置いて訴求していく必要があります。ここでは、金額の大小ではなく、土日祝前日との価格差、プラスアルファのサービスの差など、相対的なお得感の演出が鍵になります。

     <事例>

    グランドーム伊勢賢島

    グランドーム伊勢賢島では、自社HPで団体様専用のページを設け、施設を探している「幹事」に向けて価値を伝える内容や、利用シーンや出来ることを明確にしている内容になっています。

     

    ペット可・犬同伴専門にすることで差別化を図る

    ペット同伴のユーザーは比較的高齢のケースが多く、平日の利用を見込むことができ、高稼働が期待できます。
    また、犬は一般的に、夏の高温に敏感であり、夏の暑い日には体温が上昇しやすく、熱中症のリスクが高まります。犬種にもよりますが、殆どの犬は冷涼な気候の冬の方が、犬屋外での活動に適しているとされているため、ペット旅行は平日のみならず、閑散期とされている冬にも需要があります。

    グランピングの集客で大事な7つのWEBマーケティング施策

    1.ターゲットと提供価値をしっかりと定める

    グランピング施設は同程度の品質・機能・体験を提供する競合がたくさん出現し、コモディティ化(どの施設も違いのないものに見える状況)が進んでいます。こうした状況を打開するためには、もはや顧客のニーズを聞くだけでは不十分です。世の中に自社のグランピング施設を使った新しい価値を発表し共感を得る必要があります。

    そのためには、WEBページの表現や、写真、広告などの方法論に走らず、マーケティングの基本に立ち返り、より解像度の高いターゲットの設定と、自社の提供する価値、コンセプトを再定義する必要があります。
    どのような人たちに、どのような価値を提供するのかもう一度考え、言葉に起こしてみましょう。

     

     

    2.自社の価値を最大に表現した自社HPやグランピングのサービスページを作る

    集客の幅を広げるため、OTAに販路を持っておくことは非常に重要ですが、高収益施設となるには、自社サイトで積極的に予約を取ることが必須です。

    特に、10棟前後しか在庫を持たない小規模の単独グランピング施設は、OTAだけの集客では少し厳しいでしょう。自社予約を上げる為にも、施設の顔となるHPは非常に重要になります。

    HPでは、施設の提供価値やコンセプトをわかりやすく伝えることが大切なので、写真や動画を効果的に活用し、施設の雰囲気や設備、アクティビティなどをアピールしましょう。また、予約のしやすさも重要です。予約フォームはシンプルでわかりやすいものにし、予約後の流れも明確にしておきましょう。

     

    3.予約サイト(OTA)での販売やキャンプ情報サイトへの掲載

    繁忙期は自社集客がメインといわれているグランピングも、平日や冬の閑散期はOTAでの集客も鍵になります。OTAはアクセス数が多く、更にその人たちは旅行意欲の高い人や具体的に宿泊先を探している人が殆どです。

    直予約が難しい時期に、幅広い方への認知拡大が見込めます。認知度向上のためのツールの一つ上手に活用する事が重要になります。販促活動として、10棟以上規模が大きいグランピング施設には「検索連動広告」等もおすすめしますが、小規模グランピング施設は費用対効果を考えるとあまり相性がいい広告とは言いにくいです。

    グランピング施設で集客効果が見込める予約チャネルは以下のようなものがあります。

     

    宿泊施設の主流予約サイト
    楽天トラベル / じゃらんnet / 一休.com
     
    グランピングやキャンプ等に特化したサイト
    楽天トラベルキャンプ / TAKIBI / GLAMD(グランド) / なっぷ /   キャンプイズム

     

    4.ブランド認知を高めて指名検索数を増やす

    指名検索とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンで、直接会社名や商品・サービス名を入力して検索される回数を指します。キーワード検索よりもよりダイレクトな指名検索の方が予約率が高く、その施設のブランド力の指標ともされます。
    指名検索に大きな影響を与えるのは、ウェブメディア、雑誌、テレビ等のメディアで取り上げられることです。予約が可能な状態になったら、まずはオープン前にプレスリリースを配信することをお勧めします。ローカルな無料プレスリリースから、全国版の有料プレスリリースまで、有効な手段を全て活用します。

     

     

     

    5.関連キーワードでの検索数を向上させる(SEO)

    検索エンジンでグランピング施設を探している人達に自社の存在を知ってもらう為に、SEO(Search Engine Optimization)の対策も非常に重要になります。

     

    SEO対策とは
    Google等の検索エンジンでの、キーワード検索の検索結果において、上位に自社サイトを表示させるための対策。
    例)「◎◎県 グランピング」 と検索されたとき、検索結果の上位に自社サイトが載るようにする施策

    公式サイト内に検索されたい「キーワード」を適切に配置し、関連する言葉を巧みに組み込むことで、検索エンジン上での上位表示の可能性が高まります。
    一方で、SEO対策は効果が現れるまでに時間がかかり、上位になったとしても検索エンジンのアルゴリズムが変化することによって順位が変動する可能性もある為、長期的に対策を行う必要があります。

     

    6.Googleマップ上での検索数を向上させる(MEO)

    Googleマップでグランピング施設を探している人達に自社の存在を知ってもらう為に、MEO(Mobile Engine Optimization)の対策も非常に重要になります。

     

    MEO対策とは
    Googleマップでのローカル検索結果において、上位に自社サイトを表示させるための対策。
    例)マップで「グランピング」や「宿泊」と検索されたとき、検索結果の上位に自社サイトが載るようにする施策

    大前提として、車で訪れる方が多いグランピングは、Googleマップに情報を掲載することは不可欠です。エリアでグランピングを探す人にはもちろん、宿泊できる場所を探している人達に「グランピング」という手段を候補に入れて貰えるという意味でもMEO対策は効果があります。

    GoogleアカウントとGoogleビジネスプロフィールを利用すれば、無料でMEO対策を実施できます。登録には管理費用がかからず、手軽に始めることができますので、積極的に利用してみましょう。

     

    7.SNSマーケティングを徹底する

    自施設自体が旅の目的地となりがちなグランピングの場合、SNSでの積極的な情報発信も必須になります。SNS配信は自社HPへの誘導に繋がり、プレスリリースの一発効果より、長期的に認知を広げるツールになります。
    エリアの知名度が低い場合や、ネームバリューの低いグランピング施設の場合はインフルエンサーを起用したり、広告を打つことも集客面では重要になってきます。

    Instagramではプロフィールにリンクを貼ることは出来ますが、投稿から直接サイトへのリンクを貼ることができません。その為、友人やインフルエンサーの投稿を介して興味を持った場合は、一度Googleを経由して施設名を検索するケースもよく見られます。

    その為、SEOとSNSの戦略は切り離さず考えていく必要があります。

    さいごに

    ここ数年で、グランピング施設は、旅行先の選択肢として確立され、広く受け入れられるようになりました。それは「グランピング」というラベルさえあれば宿泊予約で埋まる、という時代が終わったことも意味します。

    これからは、市場の再定義(旅行の宿泊先ではなく、ストレス社会のなかの余暇の過ごし方/自然とつながるエンターテインメントの世界/自然のなかの健康活動などに捉え直す)をして、利用者がグランピングに求めるニーズだけでなく、人の欲求に根差した新しい体験価値を創造したグランピング施設が中長期的に生き残っていくと考えられます。

    競合が増えた今こそ、もう一度自社がどんな人たちに・どのような価値を提供するのか定義し、コンセプトから見直しをかけていくいい機会なのかもしれません。


     

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