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時代のキーワード:MICE/個人観光ビザ/アイドリングストップ車

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。




KEY WORD01

MICE

>>新しいビジネストラベルのかたち
>>観光産業が日本経済の浮沈を握る!?
観光立国という言葉に代表されるように、
日本経済の底上げを握るカギとして、
観光産業に寄せられている期待は高い。
そんな中、国内外を問わず、注目されている
ビジネストラベルの形態がある。
それがMICE(マイス)だ。

MICEとは、
Meeting(会議・研修)、Incentive(報酬)、
Convention(大会・国際会議)、Exhibition(展示会)という、
4つのビジネス要素の頭文字をとった造語である。
つまり、国際会議や学会、インセンティブツアー、社員旅行などに代表されるような
一度に大人数が移動するようなビジネストラベルのことを指す。

すでにグローバル展開をしているホテルが、
シンガポールやタイなどにMICE向けの大型施設をつくり、
集客を始めているという。

土地柄によっては、MICE向けの
宿泊プランをたててみるのも、宿泊施設の集客方法として
一考の価値があるのではないだろうか。


KEY WORD02

個人観光ビザ

>>購買意欲の高い中国人観光客をゲットしたい!
>>充実し始める、中国人向けのサービス
先月末、中国で、観光客が増えつつある流れを受けて、
個人観光ビザの発給条件が緩和された。
とくに大きな変化は、年収約80万円に緩和されたこと。
中国人観光客にとって大きな足かせだった、
年収約324万円という条件が一気に低くなったのだ。

この緩和の少し前から、
日本では、中国人をターゲットにしたサービスが
全国的に展開され始めた。
例えば百貨店やショッピング・センターでは、
中国の決済サービスである
銀聯(ぎんれん)カードが導入されるなど、
企業にも中国を視野に入れた動きが見られている。
JTBは中国人向けの無料サイトを開設し、
西日本鉄道も、社内にアジア対応チームを設置、
博多大丸は従業員向けの中国語入門講座を新設した。

観光事業関連企業が、購買意欲の高い
中国人観光客の獲得に向けて動き出したこの流れ。
それを後押しするような個人観光ビザの発給条件の緩和。
日本人の消費が冷え込む中、
この流れはしばらく続きそうだ。


KEY WORD03

アイドリングストップ車

>>第3のエコカーが台頭する!?
>>環境にやさしくおサイフにもやさしいクルマ!
ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)に続く
第3のエコカーとして注目を集め始めたアイドリングストップ車。
日本ではまだマツダなど一部のメーカーでしか
商品化されてはいないが、ドイツをはじめとする欧州では、
エコカーの代表格として広く一般に浸透している。

この、停車時に自動的にエンジンをストップする
アイドリングストップ車が、HVやEVに比べて優れている点。
それは、他の2つの車両に比べて開発がしやすいというところ。
アイドリングストップ車は、エンジンまわりを改造するだけで
現行のものからの開発が可能なため、コストも低く販売価格も安くなる。
そのため、浸透のしやすさを考えれば
HVやEVよりも有利な立場にあるのだ。

現在、日本のメーカーではいち早くマツダが
アイドリングストップ車を導入しているが、
トヨタやホンダ、ダイハツなど他のメーカーでも
販売を予定しているという。
早くこの開発戦争が終結し、
消費者が高い買い物で失敗しないような状況が来るとよいのだが、
どうなることやら…。

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