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時代のキーワード:節電ビズ/副首都/クッキー・カッター・カルチャー

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。




KEY WORD01

節電ビズ

>>「クールビズ」の進化系
>>Tシャツ・短パンで仕事をするかも!?
クールビズという言葉が世の中に浸透しつつある今日、
さらに徹底する「節電ビズ」という言葉が登場した。
福島第一原子力発電所の事故にともなう夏の電力不足に備え、
経済産業省の官僚が知恵を絞っている。

日中の電力消費を抑えるにはエアコンの設定温度を上げるのが近道。
経済産業省では若手職員から、
「この際、Tシャツ、短パンで」という声も上がっており、
さらなる軽装化による節電ビズを推し進めようという声が目立つ。

その一方で「役所らしさ」を重んじる年配の職員もおり、
海外の高温多湿国の正装などを参考に議論が続いているという。
夏に汗を流しながら、長袖を着ている姿は海外からするととても滑稽に見える。
服装の「らしさ」よりも大切なことがあるのではないだろうか?


KEY WORD02

副首都

>>東京直下地震の危険性大!?
>>首都圏機能を分散させる計画が前向きに
東日本大震災の後、首都圏直下型地震の危険性が高まっていることを受けて、
東京の代替機能を果たす副首都の設置をしようという機運が、
与野党の中で高まってきている。

これまで首都機能の分散に反対していた石原都知事も、
「例えば証券市場は大阪に移すなど、大きな発想力で取り組むべきだ」と意見を変えた。
以前から大阪都構想を語っている橋下徹知事も肯定的。
既得権を明け渡す側と引き取る側が両者とも前向きなことで、
副首都建設の動きに弾みがつきそうだ。

未曾有の大災害に対応するには、
マクロな視点での構想が必要になってくるだろう。


KEY WORD03

クッキー・カッター・カルチャー

>>記憶を失った街の風景
>>どこに行っても、どこか似ている
改札から駅前に出ると、マクドナルドとドトールがあって、
そのとなりにコンビニ、すこし歩くとカラオケやファミレス、
居酒屋など、見慣れたチェーン店の看板がどこまでも続く。

どこか特定の街の話ではない。そうした街並みがいつのまにか、
日本の都市の平均的な風景になってしまっている。
アメリカではこうした現象をクッキー・カッター・カルチャーと呼ぶそうだ。

どこに行っても、決まった型どおりの風景が広がり、
地域の特徴や魅力がすっぽり覆い隠されてしまっている状態。
今後、東北地方が復興に向けて動き出す際、どのような街並みが再建されるのか。
日本の多くの都市のように、街の記憶が失われることなく、
地域の文化性あふれる風景を取り戻したいものだ。

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