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時代のキーワード:土日操業/ネオ横丁/世界記憶遺産

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。




KEY WORD01

土日操業

>>平日の消費電力をおさえるために!
>>他業界にも波紋が広がる!?
国をあげて節電に取り組んでいるものの、
浜岡原発の停止により、今夏はさらなる電力のひっ迫が予想される。
家庭や個人レベルでの節電も大切だが、やはり企業の協力も欠かせない。

そこで平日の電気消費量を抑えるべく、
自動車業界では土日操業の導入する方針を固めた。

ただ、その代わりに木金などの平日が休みになるため、
工場が集中するエリアでは、
従業員が利用する飲食店のコアタイムが変化するなど、
周辺地域のビジネス全体にも大きな影響を与えそうだ。


KEY WORD02

ネオ横丁

>>ここだけで味わえる価値!
>>人気の理由は、独自のテーマ性
巨大なショッピングモールは量で圧倒するスタイルを貫いているが、
おなじみのテナントばかり並べても集客力は続かないだろう。
それよりも地域に根ざした、人間味の感じられる
横丁のほうが、息が長いのではないか。

そんな視点に立ってか、独自のテーマを掲げた
ネオ横丁と呼ばれるビジネスがじわりと広がっている。
たとえば渋谷肉横丁。
ここは肉料理を提供するお店が通りにずらりと並ぶ。
チェーン店にはない特徴的なメニューが人気で、
震災後も客足が途絶えていないのだとか。

やはりビジネスは、それぞれの専門性や個性を活かすことで、
地域や社会の魅力を高めるものであってほしいものだ。


KEY WORD03

世界記憶遺産

>>国内初の世界記憶遺産が誕生
>>山本作兵衛は世界の炭坑絵師に!
ユネスコが主催する三大遺産事業のひとつ
「世界記憶遺産(MOW)」。
日本では、筑豊の炭坑労働の様子などを描いた
山本作兵衛の「筑豊炭坑画」が、国内で初めて登録された。

なぜ、国宝でも重要文化財でもない山本の作品が、
MOWに登録されたのか。
実は以前、筑豊の炭鉱が世界文化遺産をめざした時に
関連資料として提出された山本の作品が
海外の専門家に高く評価されたことが背景にあるそうだ。

フランス人権宣言やベートーベン第9交響曲の草稿などが
登録されているMOW。
今回の登録は海外での日本文化の価値を改めて示された形になった。

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