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時代のキーワード:メタンハイドレート/エシカル消費/避暑地

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。




KEY WORD01

メタンハイドレート

>>日本は隠れた資源大国だった!?
>>海底に眠る大量のエネルギー
原子力発電に代わる次世代エネルギーの出現が叫ばれる中、
「メタンハイドレート」という物質に注目が集まっている。
メタンハイドレートとは、天然ガスの主成分であるメタンが
低温・高圧の海底下で固まったシャーベット状の物質。
日本近海の海底に存在している。

埋蔵されている資源の量は、
日本で消費される天然ガスの約96年分と推計されている。
その存在は古くから認知されていたが、
発掘方法が困難なため、いまだに実用には至っていない。

そんな中、経済産業省は2012年2月に愛知県沖で試験掘削を行い、
18年度の商業生産に向けた技術の確立をめざすという。
新たなエネルギー「メタンハイドレート」が実用化されれば、
日本は資源小国から資源大国に変化していくかもしれない。


KEY WORD02

エシカル消費

>>震災をきっかけに価値観が変化
>>倫理的に納得のできる消費を
エシカルとは「倫理的」「道徳的」という意味をもつ言葉。
つまりエシカル消費とは、倫理的に疑問の残る企業からの消費はやめ、
倫理的に納得のできる企業から物を買おうという消費行動のことだ。

具体的には地球保全活動に意識の高い企業や、
貧困国の不平等さを改善するフェアトレード商品、
途上国や被災地への寄付や支援付き商品などが例に挙げられる。

以前からこうした考え方はあったが、震災を機に消費に対する価値観が変化し、
エシカル消費を意識する層が拡大している。
大量生産・大量消費の時代から、きちんと商品そのものやその生産背景に
納得した上で消費する方向へ転換していくだろう。


KEY WORD03

避暑地

>>まちの中の涼みスポット
>>声をかけあい熱中症予防を!
避暑地といえば軽井沢、箱根など観光地のイメージがあるが、
最近は東京にも避暑地と呼ばれる場所が
現れてきているのをご存じだろうか?
飲食店などが、涼める憩いの場として
店先や店内のスペースを提供しているのだそう。

これは官民共同で行われている
「熱中症予防 声かけプロジェクト」という取り組みの一環。
「ひと涼みしてください」と呼びかけ、体を休め涼んでもらうことで、
まちの人々の熱中症を防止するのが狙いだ。

飲食店を避暑地として有効活用してほしいという心掛け。
この取り組みで、体感温度は涼しく、心はあったかい、
そんなまちづくりができるのではないだろうか。

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