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時代のキーワード:駅ナカ保育園/国酒/フリーター専門窓口

お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。




KEY WORD01

駅ナカ保育園

>>鉄道会社の子育て支援
>>新たな「駅ナカ」事情
駅に行く目的はもはや単なる交通手段にとどまらない。
この数年、首都圏を中心に、保育園の経営に乗り出す鉄道会社が相次いでいる。

通称「駅ナカ保育園」は駅前や駅ナカという好立地を活かした
子育て支援のひとつで、現在は10社で96ヵ所に上るそうだ。
出勤途中、帰宅途中に子供を送り迎えできる「利便性」の高さが嬉しいポイント。

一方、鉄道会社側には「子育てしやすい街」として
沿線のイメージアップにつながるメリットがあり、
減少傾向にある鉄道利用者をうまく取り込み、長期的な収入源も期待できる。
良いところに目を付けたものだと関心すると同時に、この挑戦がより広まることを期待したい。


KEY WORD02

国酒

>>国内から海外へ
>>若者の日本酒・焼酎離れが顕著に
今や若者の間では、一杯目から甘めのカクテルを注文する人や、
ノンアルコール派も増えている。
そんな中、危機的な立場に置かれているのが、日本酒や焼酎だ。
これらは中高年層がメインターゲットのため、将来的に市場の縮小が懸念されている。

その対策として、日本酒や焼酎を「国酒」と位置づけ、
国家レベルで海外展開を後押しする方針が明らかになった。
中小企業の多い蔵元では、単体で海外進出を行うのが難しいため、
政府が販路の拡大をサポートするねらいだ。

国内から海外へ。こうした動きはお酒に限らず、日本のものづくり全体に共通している。
果たして、クールジャパンのキャッチフレーズで成功した、
アニメやマンガに続くことができるだろうか。


KEY WORD03

フリーター専門窓口

>>悩める中高年フリーターを救え!
>>一人ひとりに専属職員が対応
2011年、35歳から44歳までのいわゆる中高年フリーターが
男女合わせて約50万人となり、過去最高となった。
こうした中、厚生労働省はフリーターの就職支援を専門的に行う「フリーター専門窓口」を
全国のハローワークなど計204ヵ所に設置した。

求職者に対して、これまでハローワークの一般窓口で行っていた職業相談などを、
同一の職員が対応し、希望職種や能力に応じて就職プランを作成する。
これは求職者の声を詳細に聞き、就職につなげることが目的だ。

大都市では「わかもの支援コーナー」という名称で窓口が設置され、
いずれも主な対象は45歳未満。
今後、「中高年フリーター」なんて言葉がなくなることを願うばかりだ…。

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