- 時代のキーワード
時代のキーワード:スマイルブレスレット/ファストフィッシュ/金融円滑化法
お客さまは時代の変化に敏感なもの。
宿研通信編集部が選んだ、時代の流れを掴むキーワードをお届けします。
スマイルブレスレット
>>意思表示ブレスレットが日本初上陸
>>今はセルフショッピングが主流!?化粧品ブランド「CLINIQUE(クリニーク)」が、
渋谷の店舗に導入した「スマイルブレスレット」が話題を呼んでいる。
スマイルブレスレットとは自分好みのショッピングスタイルを店員に知らせる
3色の意思表示ブレスレットのこと。
ピンクはセルフサービス希望、グリーンは相談希望、
ホワイトは指名買いなので早く対応してほしい、というメッセージが込められている。
客側はさり気なく意思表示ができ、店員もそれに合わせて接客できるので、
双方が感じるストレスも少ない。
今後、売り場にはこのようなユーザーの要望に合わせた新たな一手が求められるだろう。
ファストフィッシュ
>>もっと魚を食べよう!
>>手軽なだけが本当に最良……?日本の食卓に魚が定番だったのも今は昔。
いまや「骨が多くて食べにくい」「調理が難しい」などの理由で、
国民1人あたりの魚介類の摂取量が、この10年で20%以上減少しているという。
そこで水産庁は、骨を取り除いた魚や、下味をつけて温めるだけの切り身などの53品を、
手軽に食べられる魚「ファストフィッシュ」として認定。
商品にロゴマークを付け、魚の消費拡大に取り組み始めた。
切り身で売られていれば、さばく手間も省ける。
しかし、その一方で魚=切り身という認識の子どももいるという。
便利になることは良いが、
生き物の命をいただいているという考え方も同時に普及してほしいものだ。
金融円滑化法
>>返済を先延ばしにしても業績は回復せず
>>期限切れ後の倒産数の増加が懸念される金融危機や景気低迷によって悪化する中小企業の資金繰り。
その救済措置として、金融機関に返済の先送りなどを頼んだ場合、
なるべくそれに応えるように配慮する「金融円滑化法」が、2013年の3月で切れる。
もともと時限立法であったが、なかなか景気が回復せず、
これまでに2回延長されてきた。
しかし、返済を先送りしても業績向上に結びつかず、倒産に追い込まれる企業も少なくなかった。
会社の平均寿命が10年を切ったといわれる時代、
景気によらず継続できるビジネスモデルや企業組織をいかに確立できるか。
経営者の先を見据えた手腕が求められている。