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【宿泊施設のLINE活用術】LINEは現代のメルマガ!?宿泊施設がリピーター獲得を狙えるLINEの特徴と活用法

 

★こんな施設様におススメ

定期的にメルマガを送っているが効果が得られない
常連のお客様に向けてシークレット情報を発信したい
リピーターを獲得し繋がりのある関係性を保ちたい
リピーターの宿泊頻度を上げたい
イベントの開催機会やキャンペーン数が多く確実にと届けたい
クーポンを活用した販売促進をしてみたい

 

SNSの位置づけを超え、日々のコミュニケーションツールとして欠かせないものになったLINE。
もともと個人での活用がメインだったツールですが、今さまざまな企業がLINE公式アカウントを使った販促活動をおこなっています。
そして、宿泊施設でも宿の公式LINEが、
お客様とコミュニケーションを図り、新規ユーザーの獲得やリピーターの利用頻度向上を施策していく上で重要な販促ツールとなっています。

そこで、今回はSNSが普及した現在において新たな販促ツール「LINE公式アカウント」ができること、実際に公式LINEを活用されている施設様の事例を簡単にご紹介したいと思います。

 


目次

1.LINE公式アカウントを使った販売促進とは
2.LINE公式アカウントの特徴を理解する
3.メルマガとの違いとは
4.他施設の活用事例
5.さいごに


 

LINE公式アカウントを使った販売促進とは


LINEを使った販売促進ではまず、施設がLINE公式カウント(パソコンでも登録可能)を開設。その後、友だち追加してくれたユーザーに情報を届ける、という形となります。

届ける情報ですが、例えば「友だち」になったユーザーに対してメッセージ配信をしたり、チャットでの連絡をしたりといったものから、クーポンの発行やポイントカード(ショップカード)作成などもできます。

つまり、ユーザーから見ると、自分の好きな宿や、気になる宿の公式アカウントをフォローすることで、宿から直接メッセージやお得な情報を受け取ることが出来ます。

また、メルマガのような文章メインではなく、ビジュアルメッセージやメニューバーの設定があることで、ユーザーは素早く情報を収集できるのです。

販促ツールとして「LINE公式アカウント」ができることは大まかにいうと以下の2点です。


既存ユーザー(友だち)には定期配信でリピートを促進


⇒ 宿泊動機となり得る情報・お知らせを定期的に
発信

例えば、LINEの機能を使って独自のクーポンを発行したり、お得な周辺情報の配信を行うことができます。
さらに、配信先の「絞り込み」設定も可能で、配信のURLを踏んでくれている人や1週間以内に登録してくれた人に向けて送る、などのセグメントを決めての配信が可能です。
他にも、アカウントページにリッチメニューという固定のメニューバーを設置することもでき、HPやFAQページ等自社HPの特定サイトにリンクで飛ばすことも可能です。

 

新規ユーザーにはLINE広告で効率的に情報を届ける


⇒ 比較的安価な広告機能を利用し、これまで接触機会をもてなかった層へアプローチ

LINEの広告では、年齢・性別・地域・興味関心などの情報を基に細かくターゲティング設定ができます。広告自体はオークション形式で、入札単価が高い広告を優先的に配信します。(これは、じゃらんの「即表示クリック広告」と似た仕組みです)
ただ、広告費がかかるのは友だちを獲得した時のみなので、掛け損はありません。
※最低入札価格…1人の友だち追加で手動入札の場合50円、自動入札の場合75円ほど。
(相場はおよそ150円~250円。単純計算で、15,000円~25,000円の広告費で100人の友だちを獲得できる計算です)

 

 

LINEの特徴を理解する


1)
利用者数が多く幅広い世代がユーザとして利用している

 LINE株式会社の調査によると2022年9月末時点で、LINEを月1回以上利用する人の数は9,300万人。
また、利用者の居住地に偏りがなく、北海道から沖縄まで都市部・地方問わず全国のユーザーに利用されています。
以下の通り幅広い世代で利用され、女性のほうが利用頻度が高い傾向にあります。



(出典: LINE株式会社 https://campus.line.biz/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2


日頃からコミュニケーションツールとして触る機会の多いLINEは、他のSNSの利用率が低い中高年層にも訴求できるため、そうした年齢層のユーザーが多い宿泊・観光業との相性は良いと考えられます。

 

2)お客様との接触率が高い

株式会社ベンチマークジャパンが行った調査によると、「メルマガ、LINE、SNSなどで会社やお店に関する情報を見るか?」という質問に対して、LINEは50.9%、メール(メルマガ)が45.8%という結果になりました。

引用:株式会社ベンチマークジャパン調査「メールマガジン購読状況調査 2022年度版」を元に宿研が作成https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/newslettersurvey2022/

さらに、一般的なメルマガ開封率は13~30%とも言われる中、LINEの開封率は 60を越えると言われています。メルマガでは埋もれてしまいがちな情報も、LINEの場合は日常的に使用しているトーク画面上に届くことから、開封する確率は必然的に高くなります。

他にも、ユミルリンク株式会社の「受け取った情報を元に行動・検討するきっかけとなったメディアは何か」という調査結果をみると、認知から購買行動までのどのフェーズでもLINEが一番多く影響を与えていることが分かります。

引用:ユミルリンク株式会社「メッセージングチャネルの活用に関する意識調査」2022.7.13 公開データを元に宿研作成

これらを踏まえると、LINEは「届けたい情報を、届けたいタイミングに、届けたいお客様へ」しっかりと届けられると言えます。

 

メルマガとの違いは何か?

 

それでは、同じく企業・店舗等の情報発信ツールとして使われ、リピーター獲得や顧客との接点を持ち続ける手段として使われている“メルマガ”とLINEはどう違うのかを簡単に比較してみましょう。

分かりやすいLINEとの違いは、
・ユーザー(メルマガ:メールアドレス / LINE:お友達)の増やしやすさ
・対象のユーザーが新規も含まれるかどうか
・開封率
などが挙げられます。

一見、比較するとLINEの方が効果が高そうですが、メルマガはPCで見られることが多いため、ビジネスに関連する情報はLINEより読んでもらいやすい傾向があります。
ビジネスシーンで利用されることが多い宿泊施設では、メルマガの効果は一定程度残っていると言えるでしょう。

また、ブロックや配信停止の確率もLINEほど頻繁ではなく、商品やサービスの購買のきっかけになる確率はまだまだ高いので、必ずしも終わったコンテンツだとは言い切れません。
メルマガは完全に打ち切ってLINEに切り替えるのではなく、メルマガは据え置きでLINEを新たに取り入れていく手段が良いのかもしれません。

※1 引用:株式会社ソーシャルサービス調査「【業界別】メルマガの平均開封率」2021年10月記事
https://sc-sv.com/column/mail-magazine
※2 引用:ユミルリンク株式会社「メッセージングチャネルの活用に関する意識調査」2022.7.13 公開データ
※3 引用:株式会社ベンチマークジャパン調査「メールマガジン購読状況調査 2022年度版」2022年9月公開記事
https://www.benchmarkemail.com/jp/blog/newslettersurvey2022/

 

実際に活用している施設の事例

 

では、LINE公式アカウントを登録し実際に活用している施設は具体的にどのような発信をされているのでしょうか。実際の例をご紹介します。

※ご紹介する施設にLINEの活用法についての問い合わせはお控えください

①旅館浜乃屋(京都府)
「全国支援割の延長をお知らせ」等、気にしていないと分からない情報をお届けし、宿泊動機を与える工夫が盛りだくさんです。

 

②田中屋旅館(新潟県)
「地域のレジャーやイベントなどのローカル情報をお知らせ」
施設事ではなく旅行全体を楽しむ視点で周辺情報も発信されていて、ユーザーの関心を引く工夫をされています。

自施設のことだけでは情報発信の材料が乏しい場合に参考にしたい事例です。

 

③伊香保温泉 岸権旅館(群馬県)
「自施設の売店で使用できるクーポンを発行」
LINEのクーポン作成機能を利用して館内で使えるお得なクーポンやお得な情報を発信されています。

 

④秋田キャッスルホテル(秋田県)
「自施設のイベントや企画をお知らせ」
抽選イベントや現地参加型のイベント等、ファンの囲い込みや新規顧客の獲得として様々なお知らせを発信しています。

 

最後に


いかがでしたでしょうか。
宿のアカウントを友達追加してくれた関心の高いユーザーへ、ダイレクトに情報を発信できる公式LINE。
メルマガよりも開封率が高く、Instagramなどの他のSNSよりもリピーターを獲得しやすい、まさに売り上げの成果に繋がりやすいツールと言えます。

LINEの機能や手法は想像以上にたくさんあります。
手法によっては多少クリエイティブな作業が必要となりますが、画像制作系の外部ツールを使えば操作自体は難しいものではありません。
是非、2023年に向けて新たに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

はしもとかな

2015年入社後、コンサルティング営業室のコンサルタントとして全国のホテル・旅館のWEB集客支援を行う。現在は、宿泊業界のWEBマーケティングを支援するため、宿研通信の運営を担う。施設様のお悩みに寄り添った有益な情報発信を行うべく、日々業界のトレンドや情報の収集・分析を行っている。

 

 

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