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【保存版】2024年最新!国内・海外OTA(宿泊予約サイト)の手数料や特徴を比較!

国内・国外主要OTAの概要・特徴・手数料・活用方法

この記事では国内・海外の「宿泊予約サイト(OTA)」の概要から、宿泊施設が活用するメリット・デメリットの他、代表的な予約サイトの手数料や特徴をご確認頂けます。

 

インターネットの普及において、宿泊施設の集客に欠かせなくなったOTA(宿泊予約サイト)。

OTA(宿泊予約サイト)とひと言にいっても、それぞれ特徴があります。
たくさんあるOTAの中で、ご自身の宿泊施設はどことの契約が適しているのか?掲載数は多い方が良いのか?どのくらい集客に影響するのか?気になることを確認・比較していくのは大変ですよね。
そこで今回は、新しくWEB担当者になった方にも、宿泊業界が初めての方にも、これを読めば各OTAの特徴が分かるようにまとめました。この記事をブックマークして、ぜひ今後の運用でご活用ください!

 

目次

1.OTA(宿泊予約サイト)とは
2.OTAのメリット
3.OTAのデメリット
4.OTAの上手な活用ポイント
5.代表的な国内OTA、海外OTAの特徴と手数料一覧比較
6.さいごに

 

 

OTA(宿泊予約サイト)とは

 

OTAとは、「Online Travel Agency」(以下OTA)の略で、オンライン旅行代理店を指します。
ホテル、旅館、民宿、ゲストハウスなどの宿泊施設を検索し、オンライン上で予約が完了するサービスを指します。国内企業の主要なOTAには、楽天トラベル、じゃらんnet、一休.com、海外企業のOTAでは、Booking.com、Expedia、Agodaなどが挙げられます。

OTAのメリット

 

宿泊施設の集客において欠かせないと言われるOTAですが、参画することに一体どのようなメリットがあるのでしょうか。順番にポイントをお伝えしていきます。

 

1)主要販路を確保できる

 

日本旅行協会の「令和4年度 営業状況等統計調査」によると、全宿泊人員のうちOTA経由での宿泊人員の割合は45.3%となり、多くの宿泊施設にとって集客の軸になっていることがわかります。

全宿泊人員に占める各予約経路の比率

各予約流入の比率

参考資料:一般社団法人日本旅館協会「令和4年度 営業状況等統計調査」
https://www.ryokan.or.jp/top/news/detail/510

 

OTAの利用が拡大した背景には、団体旅行から個人旅行への旅行形態の変化があったことや、最近ではGoToトラベルキャペーンや全国旅行支援での利用機会の増加が挙げられます。
感染状況の動向による支援策の変更など不確定要素が多い中、最新情報の確認から予約までワンストップで叶えてくれるOTAは、老若男女問わず、旅行予約において便利で欠かせないものとして広く認知されることとなりました。

このように、多くのユーザーを抱えるOTAへ掲載することは、全国の様々な人に認知してもらえるきっかけになり、宿泊施設の販売機会のアップにつながります。

 

 

2)24時間365日受付可能

 
旅行会社の実店舗での相談やメールや電話での問い合わせと大きく違うところは、空室さえあれば、お客様の都合に合わせていつでもどこでも予約を受付できるところでしょう。
万一販売済みのお部屋がキャンセルになっても、基本的には自動で再販売され、販売機会をロスすることなく予約受付することができます。

 

 

3)初期導入費がかからず、掲載は無料

 

各OTAは導入・掲載にあたっての費用はかかりません。
実際に宿泊が確定するまでは基本的に費用は発生しないので、掲載無料の広告として特に小規模施設様には導入しやすいでしょう。
実際の手数料率に関しても、リアルエージェント(旅行代理店)の送客手数料率に比べると比較的安価な傾向にあります。

また、OTAの魅力のひとつに、各社が行うSALEなどのお得なキャンペーンがあります。
このキャンペーンにあわせて、OTA各社は様々な広告費や販促費をかけて露出拡大を図ってくれます。それらの中には、お得なプランに必要なキーワードを入れれば、追加の掲載・参加費なしでキャンペーン実施施設として参画できるものもあります。
ほかにも宿泊目的やトレンド、こだわりを切り口とした特集も常に組まれており、これらの特集を活かすことで、宿のウリにマッチするお客様へアプローチしたり、場所や値段とはまた違った切り口でお客様に見ていただけたりするチャンスが生まれるでしょう。

 

 

4)チェックイン・アウト業務が簡素化できる

 

多くのOTAではクレジットカード等による事前決済システムが用意されており、これらを活用してもらうことで、チェックインやアウト時の精算業務を軽減することができます。
これは昨今の感染症対策にも有効ですし、現地でクレジットカードを利用するよりもカード手数料が安く済むケースが多いなどのメリットもあります。

 

 

 

5)世界中の人がお客様になる

 

海外OTAなどでは、様々な言語・文化に対応したページやサービスが用意されており、参画することで世界中に販売することが出来ます。
経由したOTAを通じて、予約から当日までのお客様対応をサポートしてもらえるなど、ご自身では難しい対応にも力を貸してくれます。

 

 

 

OTAのデメリット

 

では、OTAでの販売活動をするにあたっての、宿泊施設側のデメリットはあるのでしょうか。代表的なものを2つご紹介します。

 

数料やオプションサービスの費用が負担に

 

初期費用や掲載料はかからないですが、最終的に宿泊実績に応じたOTA利用手数料を支払う必要があります。一般的なOTAの手数料率は8%〜15%です。
リアルエージェントに比べると安いものが多いですが、OTA経由の予約が増えれば増えるほど、必然的に支払う手数料が大きくなります。
さらに、競争の激しいOTAでは露出や訴求力を強化するための有料広告サービスもあり、数万円~数十万円するものもありますので、ご自身の宿泊施設の集客目的に合わせて、何を優先的に利用すべきか判断していく必要もあります。

 

宿の魅力を十分に伝えきれない

 

OTAは、ユーザーが簡単に分かりやすくホテル旅館を「比較検討」できるようにするために、施設情報を提示する箇所や方法が決まっています。自社HPのように宿の魅力を自由に豊かに表現することが叶わないため、クチコミ、値段、立地、設備などで他の宿泊施設と比較されがちです。その中で独自性を出して選ばれていく為には、OTAでの販売に関するある程度のノウハウや知識、キャンペーン特集等の露出機会に関する最新情報のキャッチアップなどが必要になってきます。

 

 

OTAの上手な活用ポイント

 
利便性も集客力もバッチリのOTAですが、宿泊施設が上手にお付き合いしていくにはどうしたらよいでしょうか?

 

HPへの流入を増やす為の販路として使う

 

WEB上での集客において、一番予約が伸びて欲しいのはやはり手数料のかからない自社HP予約ですよね。自社HP予約を増やすうえで、OTAでの露出を上げることは非常に重要です。実際にOTAで気になる宿を見つけると、90%以上が自社HPを見るというデータ(宿研調べ2016年)もあり、自社HPの売上を伸ばす為にも、OTAを認知拡大・販路拡大のツールとして活用することは非常に重要となります。

 

場調査として活用する

 

OTAでは、自社や他社の情報を集めやすく、ユーザーの反応も確認しやすいです。
例えば、HPにはないOTAの「クチコミ」機能はお客様のニーズを調査するもってこいの場所だとも言えます。自社の販売促進をしていく上で、プランや企画、これから狙っていきたいターゲット層などを考えていく際も、OTAのターゲット別の特集や、競合他社の販売方法からヒントを得ることもできます。また、競合のクチコミを調べることで他社の取り組み、評判や不満要素から自社の優位点が見つかるかもしれません。

 

社の管理できる範囲で複数のOTAに参画してみる

 

OTA販売に関して多く寄せられるご質問のひとつが「掲載サイト数が多いほうがいいのか?」です。結論としては、販路が多いに越したことはないとお伝えしています。
ただ、OTAのユーザーと自社のターゲット層とがミスマッチな場合、結果的に「管理コスト>送客数」ということも起こり得ます。どのOTAへ参画すべきか悩まれている場合は、まずは会員数や掲載施設数の多いOTAを検討し、その次に自施設のターゲット層に強いところや、その他の要素(連携しているポイントプログラムやサービス等)で魅力を感じるものを選んでいくことをおススメします。

※宿研では各OTAへの参画相談から、新規立ち上げのお手伝いまでおこなっております。お気軽にご連絡ください。

 

 

 

代表的なOTA(宿泊予約サイト)の特徴と手数料一覧

代表的な国内・海外OTAのそれぞれの特徴について表にまとめています。参考までにご覧ください。


国内・国外主要OTA(宿泊予約サイト)の特徴と手数料 比較表↻2024年1月更新済み)
国内・国外主要OTA(宿泊予約サイト)の特徴と手数料 比較表

※画像をタップすると全体をご覧いただけます。(国内・国外主要OTA比較表) ※chrome推奨

 

 

 

宿研で運用をお手伝いすることが可能なOTA一覧

国内OTA 順不同)
楽天トラベル / じゃらん / 一休.com / bestReserve / ゆこゆこ / るるぶトラベル / Yahooトラベル

 

海外OTA 順不同)
agoda / Booking.com / Expedia

 

 

*WEB担当者になったらシリーズはこちら

 

 

さいごに

 
OTA販売は、今後の宿運営においても非常に重要なポイントになります。
認知拡大の半面、画一的な掲載情報により比較検討される中、より多くのお客様に「選ばれる宿」となるため、OTAサイトの性質や見え方の特徴を押さえつつ、自施設の付加価値をユーザーへ伝えていくことが重要になってきます。

株式会社宿研は、「選ばれる宿」となるための基盤整備から、貴施設の販売計画に沿った販促のお手伝いが可能です。OTAサイトをはじめとするWEB全般の集客コンサルティング、登録代行まで一括でサポートさせていただきます。

 

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まずは、ご自身の宿泊施設のOTA運用において、足りていない点・優先的に着手すべき点などを、現状をお伺いしながらフィードバックさせていただくことも可能です。気になる方はお気軽にご相談ください。 

 

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この記事を書いた人

はしもとかな

2015年入社後、コンサルティング営業室のコンサルタントとして全国のホテル・旅館のWEB集客支援を行う。現在は、宿泊業界のWEBマーケティングを支援するため、宿研通信の運営を担う。施設様のお悩みに寄り添った有益な情報発信を行うべく、日々業界のトレンドや情報の収集・分析を行っている。

 

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