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【旅館・ホテル業がInstagramを活用するには】ゼロから始める宿のSNS【STEP2】~Instagram準備編 ~


 

先週より3回に分けてお送りしています「ゼロから始める宿のSNS~Instagram編~」
第2回となる今回は『【STEP2】 ~Instagram準備編~』と題して、効果的にInstagramを運用する為に重要な設計のポイントをお伝えします。

☟関連する記事を読む

ゼロから始める宿のSNS【STEP1】~Instagram基礎編 ~

 

目次
・Instagramの機能を知る

・投稿キーワード・表現テーマを決める
・投稿スケジュールを決める
・さいごに

 

┃Instagramの機能を知る

 

Instagramが他のSNSと異なる最大の特徴はコンテンツ機能の多さです。
Instagramのプロフィールページ(アカウントTOPページ)だけをみても7つのコンテンツ機能があります。各コンテンツの機能を理解して、効果的に使えているかどうかは、集客に大きく関わります。
そのためにも、まずはInstagramの基本的な機能を知るところから始めましょう。

 

▼Instagramのコンテンツ機能(基本的なプロアカウントの場合)

プロフィール情報、投稿フィード(投稿記事)、リール動画、ストーリーズ、ハイライト、ライブ配信、まとめ投稿、カテゴリラベル・問い合わせ先表示、ショッピング機能、有料広告、インサイト表示

Instagramは他のSNSに比べて、様々なコンテンツ機能を活用しながら、情報を発信することに向いているSNSです。
従って、気になったユーザーが最初に訪れて必ず目にする宿アカウントでのTOPページはとても重要です。
ですので、優先的に着手すべき順番としては

1.  メインとなるフィード投稿
2. リール動画・ストーリーズ・ハイライトの3つ

がよいでしょう。
より活用が進めば、インサイト機能を使って各反応を簡単に確認したり、まとめ機能・タグ付け機能やその他広告などの販促ツールを使ったり、といった感じで段階的に導入していきましょう。

 

┃投稿キーワード・表現テーマを決める


投稿する内容を作り始める前に、予め決めておくべきことが2つあります。

❶投稿で伝えたいキーワードを決める
➋投稿コンテンツ機能ごとの表現テーマを決める

この2点はInstagramへ投稿していく上で、投稿内容のヒントとなり、投稿内容をどう表現するべきか判断する基準となるものです。少し時間がかかってでも事前に設計しておくことをおすすめします。

 

❶投稿で伝えたいキーワードを決める

まずは、宿のコンセプトと結びつけながら「Instagramでユーザーに伝えたいキーワード」をいくつか決めてみましょう。キーワードの前と後ろに「Instagramで〇〇を届ける」を付けて考えていくのがおすすめです。

 例)

例のように必ず5つ挙げる必要はありませんが、ポイントとしては、あまりテーマを絞り込みすぎないこと。
投稿内容がここで決めたキーワードのどれかに当てはまっていくことを意識して決めてみてください。

 

➋投稿コンテンツ機能ごとの表現テーマを決める

Instagramは「視覚的な情報」を扱うメディアです。
全体のデザインや表現を固定しすぎると表現しづらい場合もあるので、
コンテンツ機能ごとに表現テーマ(統一感を出すルール)を決めていくことをおすすめします。

  • まずは投稿フィードやプロフィール情報の表現テーマを決める

投稿フィードは宿アカウントに来た新規のユーザーが必ず見る場所で、宿アカウントの全体の印象を左右する場所です。新規ユーザーにどのような印象を持って欲しいか?を考えながら投稿フィードの表現テーマを決定してみてください。

 

▼例えば、渓谷に佇む隠れ宿 峡泉のInstagramの投稿フィードを覗いてみましょう。



 

TOPページに訪れた方が持つ印象を「洗練された・隠れ宿・大人の宿」になるようにシンプルに表現。
投稿一つひとつの表現を統一しています。
一つの記事で全部を伝えるのではなく、ページ全体で宿のイメージで訴求しているのが分かると思います。

 

  • つぎにコンテンツ機能ごとの表現テーマを決める

メインとなる投稿フィードの表現テーマが決まったら、残りのコンテンツ機能の表現テーマを決めていきましょう。

    • 「投稿フィードはシンプルでオーガニックなデザインに統一するけど、ストーリーではユーモアや親しみやすさを感じるような表現もOKにしよう!」といった感じで、表現ルールを決めていきます。(もちろん全て統一でもOKです)
    • 投稿内容の幅を広く持ちたい方は、コンテンツ機能ごとの特性を加味しながらそれぞれに表現テーマを決めてみるのもいいでしょう。
    • 表現テーマはひとつのコンテンツ機能に対し、類似性のあるものを2~3個までに留めておくと統一感を保つことができます。
    • 伝えたいキーワード・投稿場所・投稿の表現テーマが決まれば、それを組み合わせて実践していきます。
      ※実際の方法はSTEP3でご紹介します。

 

 

投稿スケジュールを決める

 

伝えたいキーワード・コンテンツ機能ごとの表現テーマが決まれば、次はいつ・だれが投稿するのか、スケジュールを決めましょう。
投稿頻度のばらつきを無くすために予め投稿の大まかなスケジュールを決めておくことをおすすめします。

1.
投稿日を決める

Instagramの特徴として継続的な運用が重要です。効果を出したい場合は、最低でも週に2回以上の投稿が必要だと言われています。フィードやリールは宿アカウントに蓄積されていくので、まずはフィード投稿、リール投稿をする日を決めましょう。ちなみにスプラウト・ソーシャルの調査によると、旅行・観光業が投稿するのに最適な曜日とされているのは火・水・金(午前9時~10時、午前11時~午後1時)となっています。

 

2.投稿担当を決める

投稿を担当する人は長期的・継続的な運用が求められるため、ぜひとも複数名で担当することをおすすめします。複数で担当することで、投稿する話題の幅も広がります。例えば厨房、フロント、客室係、企画・営業の各部署から1人ずつ協力して運営!といったイメージです。若手スタッフに任せれば、なじみあるSNSだけに機能をよく知っている人も多いですし、仕事を任せて成長を促すよい機会にもなります。

 

投稿スケジュール実現のための便利ツール

投稿時間を各自で管理するのが大変!という方に、予約投稿ができる” Meta Business Suite ”というツールがあります。

fecebookとの連動が必要ですが、投稿の予約ができる以外にも、DM(ダイレクトメッセージ)のやり取りを管理したり、閲覧数が多い時間帯を提示してくれたりもするので、投稿時間の参考としても活用できます。また、InstagramとFacebookへの投稿も一度にまとめて投稿できる機能もあります。

 

┃さいごに

 

いかがでしたでしょうか。

  • Instagramで伝えたいキーワード
  • 投稿コンテンツ機能ごとの表現テーマ
  • 投稿スケジュール

 

以上、宿のInstagramをはじめる準備として、事前に決めておくべき3点をご紹介しました。
キーワード・表現テーマ・投稿日などを事前に設計しておくことは、継続のカギとなる複数名での運用も可能とします。
これで宿のInstagramのスタートに必要な大枠の設計は完了です!

 


 

次回はSTEP3実践編。
宿はInstagramの各機能をどう使うのがベストなのか?
もう少し踏み込んで具体例を交えながら紹介していきます。お楽しみに!

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